「死呪の大陸」感想と評価
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おすすめライトノベル ダークファンタジー, MF文庫J, 2020年ラノベ
「死呪の大陸」というライトノベルをご存じでしょうか?
この作品は、『MF文庫J』で出版されているライトノベルで、初版発売日が2020年9月25日です。
今回は、「死呪の大陸」の感想を紹介していきます。
この機会にぜひ、この作品について知っていただければと思います。
「死呪の大陸」の感想
画像は【MF文庫J公式twitter】より引用
最後の最後まで騙され、その後の展開が全く読めないダークファンタジー! 登場人物にも騙された!?
「斜守モル」先生の「死呪の大陸」。
予期できない展開に頭が追いつけなくなります。
目まぐるしく動く展開に騙され、終始驚かされる展開の数々(伏線回収も上手いです)。
個人的に221ページの第4章あたりからめちゃくちゃ面白くなっていきました。「こういうことだったのか……、からのこういう展開になるの!?」っていう反応になります。
また、ストーリーの設定がとにかく凄いです。
魔法、神、異形と……、そして、対となる呪いと悪の死源、このストーリーのキーワードである呪いの設定が良い。しっかりと練られています。
ちなみに、個人的に気に入ったシーンは釣り竿で本を釣るシーン。なんか発想が良き!
イラストに関して、イラストレーターは「NaO」先生が担当しています。
表紙が綺麗……、と見とれてしまうほど美しいです。でも、この登場人物に初っ端から騙されました。
「はぁ…?」ってなりますよ。
「死呪の大陸」の評価
【管理人のオススメ度】
★★★★★★★★☆☆
【ストーリーの構成・読みやすさ】
★★★★★★★★★☆
【登場人物・イラストの良さ】
★★★★★★★★☆☆
〈3つの好きに共感できるのであればおすすめ!〉
#ダークファンタジーが好き! #読めない展開が好き! #主人公コンビの作品が好き!
「死呪の大陸」の主なストーリー
弟と共に平凡な日常を送るシキはある日、薄汚れた瓶を釣り上げる。
それはまるで、別の文明世界から届いたみたいで……、それを見たシキは閃きと同時に胸が高鳴った。
はやる気持ちを抑えきれず栓に手を掛け、出てきたのは指輪と古びた紙。紙に書かれた言語は知らない。しかし、指輪を嵌めた瞬間、読めるようになって……。
そこに記されていることは、この世界を司る神の名「ノル」という名と、その神に祈り願いを叶える方法。
「ちょっと試すぐらいは……良いよね?」
こんな狭苦しい田舎町で人生を終わらせてしまっていいのか。道なき道を、進みたいと思うことは罪なのか。このまま終わってしまっていいのか。
本当はずっと求めていた。この刺激なき毎日からの脱却を。
「……ノル」
「……このままじゃ、終われない」
「シキ=カガリアは――この海の向こうに、行きたいんだ!!」
口にした瞬間、左腕に鮮烈な灼熱感とともに身体に文字が刻まれていく。そこに刻まれたのは手紙と同じ奇妙な象形文字。
”全てを失い、ゼロへと至る覚悟さえあれば、君は奇跡を手に入れる”、禍々しく畏怖すら覚える傷跡は、そんな言葉で締めくくられていた。
「……これに従えば、願いが叶う……?」
しかし、この願いが後に破滅の悲劇を招くことになる。
「死呪の大陸」どんな展開のストーリー?
「死呪の大陸」はどんな展開なのか、簡単にそれぞれの巻について、紹介していこうかと思います。
「死呪の大陸」1巻の主な内容
毎日が平穏だった。温かくて、優しくて……でも刺激が、足りなくて。何者かになりたかった。自分にしか出来ないことをしたかった。だから願った。その結果、何が起こるかも知らないで。
《死道標》と《死予言》二つは対となり死呪を完成させる。
憧れていた大陸は、そんな死呪に満たされていたのだ。
かつて神の罠に嵌り、全てを奪われた少年・シキ。暗殺者として影の世界に生きるシキの日常は、外見だけは可憐な美少女・エヴィルとの出会いによって変わってゆく。破天荒な彼女と目指すは《立体城塞都市レジナリオ》――この地に待つ、約束された悲劇を覆すために。
少女の名前はエヴィル=バグショット。零十字を背負わぬ、異端の戦士――無紋の旗士。
その少女は今まさに処刑されようとしていた……のだが……、彼女はシキによって救われる。
「……重ねたんだよ。君の姿に。得体の知れない国に、一人きりで迷い込んで……異物として扱われ続けた、自分の姿を。まあ……僕は君ほどの無茶はしないけど」
彼女との会話で覚悟を決めたシキ。シキの左腕に刻まれているのはノルの呪い。
この呪いが進行すれば、いずれヒトの死体から創られる死獣となり果てる。呪いの名は”死予言(しヨゲン)”。
そして、それと対となるのが”死道標(シノシルベ)”。記された通りに行動すれば多くの犠牲と引き替えに、願いが叶う。
つまり、シキの身体にはどこかにいる”死道標”の刻まれた人間”悪の死源(ペイシェント・ゼロ)”によってもたらされる、最悪の未来が刻まれている。
「覚えておけよ! 俺は世界最強の旗士――エヴィル=バグショットだッ!」
シキとエヴィルは死予言を覆すため、悪の死源がいるとされる死の迷宮”立体城塞都市レジナリオ”を目指すことになる。
【管理人のオススメ度】
★★★★★★★★☆☆
以上、「死呪の大陸」の紹介でした。
気になった方はぜひ、読んでみて下さいね。
「ここまで読んでくれた方、ありがとうございました<(_ _)>」