「裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。」感想と評価 登場人物が最高すぎる!
「裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。」というライトノベルをご存じでしょうか?
この作品は、『スニーカー文庫』で出版されているライトノベルです。
今回は、「裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。」の評価と感想を紹介していきます。
この機会にぜひ、この作品について知っていただければと思います。
「裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。」の評価と感想
INDEX
画像は【スニーカー文庫公式twitter】より引用
”青春”から”恋愛”へと変わるあの瞬間をぜひ読んで欲しい、登場人物もみんな最高すぎた!
「うさぎやすぽん」先生の「裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。」。
ラブコメなのか?、恋愛ものなのか?、はたまた青春ものなのか?……、「ムムッ!」っ思うくらい渾然一体となっている作品です。
この作品は、小説家である「青木タダハル」が「綾瀬マイ」という学校のヒロインに恋をしたところから物語が始まるのですが、「青木」が「綾瀬」に向けるのは一方的な片思いで相容れない存在だと割り切っているというところからストーリーが展開していきます。
この作品を読んでいて、「『青木』の気持ちっていうのは分からなくもないなぁ」と思いましたね~
先ほどにも述べましたが、「青木」は好きな女の子に一方的な片思いをし、彼女と結ばれることがないと自らを悲観的に見て、スッパリと「綾瀬」との境界線を引いてしまっています。
でも、この作品を読んでいて私は、「青木」の葛藤する姿に共感を持ちましたし、「青木」のキャラクターは嫌いではないです、むしろ好きです。
というのも、「青木」は小説家として”ラブコメ”を書いており、”ラブコメ”みたいな展開に憧れを抱いています。
しかし、そのような憧れを誰よりも抱いているが故にラブコメみたいな展開になる”ご都合主義”がリアルでは決して起こらないと思っており、ましてや高校のパーフェクトヒロイン足る「綾瀬」なんかと釣り合うわけがないと思っている所はすんなりと納得しましたね~
そのため、そこからの「青木」の葛藤する姿に注目して読んで頂きたいですし、”青春”から”ラブコメ”に変わる”あの瞬間”を読んで頂きたい!
ここまで少し長く書いてきましたが、この作品で一番良かった点はというと、やはり登場人物たちです。
「ナツメグ」や「稲村」、そして「古河」という凄く魅力的なキャラクターたちが登場し、「彼らがいたからこそ私はワクワクしてこの作品を読むことができたのかなぁ~」と改めて思いました。
個性的なキャラクターの数々本当に最高でした!
イラストに関して、イラストレーターは「前屋進」先生が担当しています。
「青木」や「綾瀬」のイラストも良かったのですが、特に良かったのが、あの不気味な感じが伝わってくる「古賀」のあのイラストや「あぁ~『稲村』っぽいな」って分かるあのイラスト、そして、何より「最高に面白い、『ラブコメ』を見せてよ!」と言っている「ナツメグ」のあのイラストは最高でした!
そのような登場人物の中でも「ナツメグ」を何だか応援してしまう自分がいる。
そんな「裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。」の評価は、10点中9点です。
ここから「裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。」の主なストーリー、登場人物の紹介をしていきます。
「裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。」の主なストーリー
きっと、恋の始まりというのはもっと華やかであるべきだ。
「青木タダハル」は、「綾瀬マイ」を一目見た瞬間恋に落ちた、まさに一目惚れであった。
そんな彼女は今まさに「青木」の目の前におり、「綾瀬」は「青木」に”ある話”をもちかけてくることになります。そ、そ、それは……。
「私に、恋を教えて欲しいのです!」
何故、このような状況になってしまったのかというと……。
「青木タダハル」、彼は『東寺(とうじ)高校』に通う一年生で、『かんばらかおる』として衝撃のデビューを果たした小説家でもあった。
しかし、「青木」が書く”ラブコメ”作品は癖が強すぎて、担当編集から「童貞臭が強すぎる」と言われる始末であって……。
それも当然、「青木」には友達がほとんどいないし、一方的な恋愛しかしたことがない、まぁ、要するに”陰キャラ”であったので、”ラブコメ”作品は全く書けなかったのである。
それでも「青木」は少なからず”ラブコメ”に憧れを抱いてきたし、今まで”ラブコメ”作品をたくさん読んできた。
しかし、そんな「青木」には”ラブコメ”のような恋愛はできっこないと思っており、そもそも学校のヒロインである「綾瀬」と釣り合うことがない、彼女と並び立つなんて許されないと思っていた。
そのため、「青木」は「綾瀬」に対して一方的な片思いを寄せていたのであった。
そんなある日、「青木君、ですよね」と「青木」の元へ唐突にやって来ることになる「綾瀬」、そんな「綾瀬」が「青木」に話しかけてきた理由とは、先述の「私に、恋を教えて欲しいのです!」であって……、はい?
というのも、「綾瀬」には憧れの女優がいるらしく、その女優に近づけるような演技をしたいらしくて……、しかし、「綾瀬」は恋愛経験がないらしくて、ロマンチックな恋愛をしなければならなかったとのこと。
そこで、何故「青木」を頼ったのかというと……。
「青木君が、あの『ロマンチックな恋愛の権威』こと『かんばらかおる』だからですよ!」
ここから「青木タダハル」の止まっていた歯車が動き出すことになる。
「裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。」の登場人物
- 高校生であり、小説家「青木(あおき)タダハル」
- 演劇部に所属する学園のパーフェクトヒロイン「綾瀬(あやせ)マイ」
- 漫画家を目指しているオタク少女「目黒(めぐろ)ナツキ」
- 謎のベールに包まれた不気味な少女「古河(こが)マオ」
- 「青木」の友人であり、自由人「稲村(いなむら)ショウゾウ」
- イケメンで成績優秀、「綾瀬」と同じく演劇部所属「高良(こうら)リョウ」
ここまでが「裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。」の主なストーリー、登場人物の紹介でした。
「裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。」どんな展開のストーリー?
「裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。」はどんな展開なのか、簡単にそれぞれの巻について、紹介していこうかと思います。
「裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。」1巻の主な内容
理想の恋愛なんて、現実にはなりえない。日陰作家のぼくにできるのは、妄想満載の小説を書くことくらい。なのに――「私に恋を教えてください、先生!」そんなぼくを恋愛マスターと勘違いした、演劇部のヒロイン・綾瀬マイ。理想の恋愛を実現するため、綾瀬さんとのラブコメ研究が始まって、「恥ずかしい台詞とかあっても……頑張りますから!」あくまで演技指導だからね!? 脇役未満の“裏方”から挑む、青春ラブコメ攻略論!
一目惚れしてしまった「綾瀬マイ」からの唐突なお願い、それは”ラブコメ”の脚本を書くこと?
「綾瀬」は、友人の「古賀マオ」がくれた文芸部の雑誌に載っていた「かんばらかおる」の短篇小説に、「ああ、こんなに素敵な恋愛小説が書ける人がいるなんて!」と感動し、「青木」の元へとやって来たのだ。
そう、「綾瀬」は「青木」が恋愛経験豊富で、ロマンチックな男であるとその小説を読んで勘違いし、「青木タダハル」になら”ロマンチックな恋愛”とはなんなのかを教えてくれると思っていた。
「青木」には、当然無理なお願いであって……、そもそも文芸部に載っていたのは”ロマンチックな恋愛の権威”なのではなく、「青木」の性癖を丸出しにした小説であったからだ。
でも、そのことを聞いてもなかなか引き下がってくれない「綾瀬」……、そんな「綾瀬」の口から、代わりに”ラブコメ”の脚本を書いて欲しいと頼まれることになります。
「青木君! あなたの書く作品が大好きなんです! お願いです! 私に素晴らしい『ラブコメ』を見せてください!」
「ナツメグ」こと「目黒ナツキ」、もう一人のサブヒロイン?
文芸部の部室にいた「青木」は、「目黒ナツキ」通称「ナツメグ」という女の子に話しかけることになります。
そして、何故かそこから始まるのが互いの作品の批評……、そう、「ナツメグ」は「青木」と同じく創作家であり、彼女は「夏目くるみ」というペンネームで漫画家を目指していたのだ。
しかし、「ナツメグ」は普通の漫画家ではなく”サブカルクソ女”、「ナツメグ」は処女な癖して、普段から卑猥なことばかりを話す性格で、変な漫画ばかり描いていたのであった。
そんな性格も相まって、「ナツメグ」はロマンチックな恋愛に興味を示さない女の子であり、何の魅力も感じていない少女であって……。
しかし、「ナツメグ」と「青木」は一緒であった、本当に似ていたのである。
ラブコメの舞台に上がる資格のない、ラブコメ失格人間だと。
いやぁー、この作中の登場人物は本当に魅力を感じましたね~、活き活きしているし、輝いて見えてきます。気になった方はぜひ読んでみて下さいな!
【管理人のオススメ度】
★★★★★★★★★☆
以上、「裏方キャラの青木くんがラブコメを制すまで。」の紹介でした。
後の巻についても出版され次第?、更新していこうと思います。
気になった方はぜひ、読んでみて下さいね。
「ここまで読んでくれた方、ありがとうございました<(_ _)>」