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「錆喰いビスコ」感想と評価 互いの命を削り合うバトル描写、ギリギリ感が見逃せない!

「錆喰いビスコ」というライトノベルをご存じでしょうか?

この作品は、『電撃文庫』で出版されているライトノベルです。

ちなみに、「第24回電撃小説大賞《銀賞》」を受賞した作品です。

今回は、「錆喰いビスコ」の評価と感想を紹介していきます。

この機会にぜひ、この作品について知っていただければと思います。

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「錆喰いビスコ」の評価と感想

画像は【電撃文庫公式twitter】より引用

命の尊さを分からせてくれる世界感は壮大にして凄すぎる! そして互いの命を削り合うバトル描写、ギリギリ感もたまらない!

瘤久保慎司(こぶくぼしんじ)」先生の「錆喰いビスコ」。

この作品は、『錆び風』によって文明が崩壊した日本を舞台に、ある理由から指名手配をされている「赤星ビスコ」と「ミロ」が共に日本全国を駆け巡っていく冒険譚です。

この作品を読んでまず思ったことがどちらが負けてもおかしくないあの戦闘シーン、あのような命を削り合うギリギリのバトルシーンを見せられたらページをめくりたくなってしまうということです。

この作品では、血が流れるのは当たり前、どちらが死んでもおかしくないバトルが繰り広げられ、少年漫画を読んでいるような気持ちにさせてくれましたね~

そこには、見届けなければならない熱いバトルシーンがあり、時には友情が芽生えたりと彼ら二人の冒険を最後まで読んでいこうという気持ちにさせてくれると思いますよ。

また、世界感も最高でしたね~、命の尊さを分からせてくれます。

私、管理人は「錆喰いビスコ」を読んでいて、”世紀末”を思い浮かべていたんですよ、それも「北斗の拳」の荒れ果てた荒野を……。

そしたら、あとがきにも「北斗の拳」の事について触れておりビックリ仰天、「瘤久保慎司」先生に共感しましたね~

ちなみに、管理人は「北斗の拳」がめちゃくちゃ好きで、「ラオウ」「ファルコ」「カイオウ」……、「ラオウ」の息子「リュウ」とずっと読んでいました。

閑話休題

イラストに関して、イラストレーターは「赤岸K」先生が担当しています。また、世界観のイラストは「mocha」先生が担当しております。

この作品の文章は、めちゃくちゃ荒々しいです。

「赤岸K」先生の登場人物のイラストもなかなか荒々しく描かれています。

つまり何が言いたいのかというと、文章の表現力と登場人物のイラストの荒々しさという点において非常にマッチしており、表紙のイラストだけを見て購入したとしても期待を裏切らない作品だと言えるでしょう。

そして、この作品の世界感のイラストについても、かなり引き込まれてしまいましたよ。

”キノコ”や”生物兵器”、”錆”といったキーワードを詰め込んだ”荒廃した日本”は最高でした!

そんな「錆喰いビスコ」の評価は、10点中10点です。

ここから「錆喰いビスコ」の主なストーリー、登場人物の紹介をしていきます。

「錆喰いビスコ」の主なストーリー

人を生きながらにして錆びつかせる、死の脅威『錆び風』。

『錆び風』は、東京で起きた爆発をきっかけにして、その中心である東京爆心穴から吹き上がってきており、今では文明と呼べるほぼ全ての文明は廃れ、錆の塊へと変えて見せた。

人は『錆び風』から逃れるべく、信仰に頼ってみたり、高い壁を立てたりしていたというのが現在の日本の状態であった。

『人喰い茸 赤星ビスコ』と、紙にバカでかい字で書いてある。

そんな日本に、「赤星ビスコ」という国家手配の大悪党、指名手配をされている”キノコ守り”がいた。

”キノコ守り”とは、多種多様なキノコを操り、それとともに生きる一族のことであり、死んだ土にもキノコを生やすことができた。

そのため、「ビスコ」の弓から放った矢を射た瞬間、そこからキノコが生えてきて、通った土地をキノコまみれにしてしまうことから”人喰い茸の赤星”と呼ばれていた。

そして、そもそも何故指名手配をされているのかというと……。

胞子をばらまくことによって錆を広げるとの噂から、現代人はキノコを極端に忌避しており、それに伴う迫害によって、キノコ守り達は世間からすっかり姿を隠している。

そう、キノコは錆の元凶とされているからであり、キノコをばらまく「ビスコ」は迫害の対象であったからだ。

しかし、キノコは錆の元凶などという事実は一切なく、逆にキノコは錆を食って育つ唯一の錆の浄化手段であったのだ。

そのため、「ビスコ」は錆の気が濃いところに、キノコを生やしていたというわけで……、それでも誰も「ビスコ」の言葉に聞く耳を持たず、現在でも指名手配をされており、自警団などに追いかけられていた。

そんな「ビスコ」は、親代わりの師匠「ジャビ」と共に旅をしており、しかしそんな「ジャビ」は『錆び風』によって犯される死病”サビツキ”のため、死期が刻一刻と迫っていた。

そもそも「ビスコ」が旅をしている理由は「ジャビ」を助けるためであり、そんな「ジャビ」を救う方法がたった一つあった。

それは秋田県にあるとされる霊薬、『錆喰い』であり、それは、いかなる錆もたちどころに溶かし、健康な肉を取り戻すといわれている伝説のキノコの存在であった。

そういう事情があって、「ビスコ」は秋田を目指しており、そんな彼らは『忌浜』へと差し掛かることになる。

「錆喰いビスコ」の登場人物

  • ”人喰い茸の赤星”という異名を持つ”キノコ守り”の一族「赤星(あかぼし)ビスコ」
  • パンダ医院の秀才医師「猫柳(ねこやなぎ)ミロ」
  • 「ミロ」の姉であり、忌浜自警団長「猫柳パウ―」
  • 「ビスコ」の親代わり兼師匠でもある”キノコ守りの英雄”「ジャビ」
  • 「ビスコ」の兄弟分の大蟹「アクタガワ」
  • クラゲのような謎の少女「大茶釜(おおちゃがま)チロル」
  • 忌浜県知事「黒革(くろかわ)」

ここまでが「錆喰いビスコ」の主なストーリー、登場人物の紹介でした。

「錆喰いビスコ」どんな展開のストーリー?

「錆喰いビスコ」はどんな展開なのか、簡単にそれぞれの巻について、紹介していこうかと思います。

「錆喰いビスコ」1巻の主な内容

 すべてを錆つかせ、人類を死の脅威に陥れる《錆び風》の中を駆け抜ける、疾風無頼の「キノコ守り」赤星ビスコ。彼は、師匠を救うための霊薬キノコ《錆喰い》を求め旅をしていた。
 美貌の少年医師・ミロを相棒に、波乱の冒険へ飛び出すビスコ。行く手に広がる埼玉鉄砂漠、文明を滅ぼした防衛兵器の遺構にできた街、大蛸の巣くう地下鉄の廃線――。過酷な道中で次々に迫る脅威を、ミロの知恵の閃きと、ビスコ必中のキノコ矢が貫く! しかし、その先には邪悪県知事の奸計が――。
 第24回電撃小説大賞“銀賞”に輝いた、疾風怒涛の冒険譚!

『動物兵器』の襲撃に加えて、自警団、知事までもが「ビスコ」を襲う!?

城砦都市『忌浜(いみはま)』までやって来た「ビスコ」と彼の師父「ジャビ」、『忌浜県』には『錆び風』から逃れようとする巨大な壁があり、その壁の中では僅かながらも文明を取り戻しつつあり、安寧な街がそこにはあった。

そんな「ビスコ」たちは、どうしても秋田を目指さなければならなかった。

なぜなら、秋田県に霊薬”錆喰い”があるとし、死病”サビツキ”に犯されている師父「ジャビ」を救うことができるからだ。

そのためには『忌浜県』を通り抜けなければならなかった。

そんな時、突如として「ビスコ」と「ジャビ」に『動物兵器』が襲撃してくることになり……。

『動物兵器』とは、自然進化した生物達の、『錆び風』に強い性質を転用して、企業が改造生産している総称のことを指しています。

その上、忌浜知事の親衛隊や忌浜自警団まで「ビスコ」たちを襲撃してくることになり……。

名医”パンダ―先生”こと「ミロ」と”サビツキ”に犯されている自警団長「パウ―」

一方、『忌浜』スラム街の下町には「猫柳ミロ」という秀才医師がおり、”パンダ先生”の通称で下町で愛されていた。

そんな「ミロ」には、絶対に治さなければならない唯一の肉親がおり、その肉親とは自警団長を務める姉「猫柳パウ―」、彼女もまた「ジャビ」と同じく死病”サビツキ”に犯されており、それも重度の”サビツキ”であった。

そのため、「ミロ」は”サビツキ”を抑えるサビツキアンプルを自己流で調剤実験をし、それも世間一般からは禁忌とされているキノコを使っての調剤実験であった。

そう、「ミロ」は錆の元凶とされているキノコにヒントを得ていたのである。

そうして、姉のためにサビツキアンプルの実験調合をしている時、突如として「ミロ」のパンダ医院に「ビスコ」が侵入してくることになり……。

その二人の出会いが後に「ビスコ」と「ミロ」、二人による長い長い旅の幕が上がるのであった。

個人的に「第24回電撃小説大賞」の中で一番面白かったと思っている作品で、ライトノベルとしては異質な作品だとも思っています。気になった方はぜひ読んでみて下さい。

【管理人のオススメ度】

★★★★★★★★★★

以上、「錆喰いビスコ」の紹介でした。

後の巻についても出版され次第、更新していこうと思います。

気になった方はぜひ、読んでみて下さいね。

「ここまで読んでくれた方、ありがとうございました<(_ _)>」

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