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「平浦ファミリズム」の評価と感想 ガガガ大賞を受賞した話題作!

「平浦ファミリズム」というラノベをご存じでしょうか?

この作品は『ガガガ文庫』で出版されているライトノベルです。

ちなみに、「第11回小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞」を受賞した作品で、「このライトノベルがすごい!2018」でも文庫部門22位、新作部門8位にランクインした作品です。

今回は、「平浦ファミリズム」の評価と感想を紹介していきます。

この機会にぜひ、この作品について知っていただければと思います。

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「平浦ファミリズム」の評価と感想

画像は【ガガガ文庫公式twitter】より引用

”大賞”にふさわしい最高傑作、”家族”の大切さを教えてくれる。

「遍柳一」先生の作品「平浦ファミリズム」。

大切な事が学べるライトノベルだと思います。

決して諦めないこと、他人に頼ること、他人とは何なのか、人と何かを成し遂げることが本当に大事なのか、そして他人ではなく、家族を大切に思うこと。

色々な大切なことを凝縮した今までにないライトノベル!!

「平浦ファミリズム」を読んでいて、一番印象に残っている所は、普通ではないこと、すなわち、”異常”である人を多数派の世界から隔離された社会を描いているところです。

社会の一員から逸脱した人間を排斥しようとする集団倫理、そしてそれを信奉する奴らは、往々にして自分の正当性を声高に主張する。

そのように考える高校生「平浦一慶」は、ある日を境に葛藤し、そして答えを導き出すストーリーで、読み終わった後の「ためになったなぁ~」と思う満足感が半端ないです。

生きていく上で、”人生”を伝えられているようなそんなライトノベルなので、ぜひ読んでいない方は読んで欲しい。

また、イラストは、「さかもと侑」先生が担当しています。

こういうイラストは、個人的に好きです。

なんか人間味あふれるイラストで、この作品を読んでいて作中に出てくるイラストが出てきたら、なんかこのイラストいいわ~と思ったり、風情があるって思ってしまう自分がいます。

そんな「平浦ファミリズム」の評価は、10点中10点です。

ここから「平浦ファミリズム」の主なストーリー、登場人物の紹介をしていきます。

「平浦ファミリズム」の主なストーリー

「あなたにとって、理想の家族とは何でしょうか?」

我が家には、すでに母がいない。

起業家であった母、平浦家にとったら、母は家庭の中心であり、太陽のような存在であった。

だが、五年前母は、突然病で倒れ、帰らぬ人になってしまった。

そして今、高校生になった「平浦一慶」は、母から受け継いだ技術を活かして、エンジニアとしての収入を得ている。

しかし、「一慶」は、普段あまり学校には行かず、自宅でパソコンばかりをいじっていた。

また、長男というか長女は、身体的な性別と、心的な性別に差異がある”トランスジェンダー”であり、喧嘩っ早く、キャバ嬢をしている。

そして妹の「岬」はというと、アニメオタクで引き籠もり、人と話すとお腹が痛くなるという症状を持っていた。

平浦家の家長である父は、コミュ障でフリーターのおっさんである。

世間から見れば、平浦家の人達は、社会の少数派に属するだろう。

しかし、平浦家には、平浦家なりの家族の生き方があり、幸福な家庭を送っていた。

母が亡くなってからというものの、沈んだままだった家族のために、皆で集まる時間を作ってアニメを観る、そんな日常を送っている家族であった。

この物語は、「平浦一慶」を中心とした家族の物語。

「平浦ファミリズム」の登場人物

  • 高校をサボってばかりの長男「平浦一慶(ひらうらいっけい)」
  • 喧嘩早いキャバ嬢の長女「平浦悠(はるか)」
  • アニメオタクで引き籠もりの妹「平浦岬(みさき)」
  • コミュ障でフリーターの父親「平浦竜吉(たつよし)」
  • 起業家であり、平浦家の母親「平浦ひとみ」
  • 「一慶」の担任の先生「天野小春(あまのこはる)」
  • 母親が社長をしていた『ミリオンタイムズ社』の元社員「郡司栄太(ぐんじえいた)」
  • 「一慶」のクラスメイト「千条真理香(せんじょうまりか)」
  • 「悠」の後輩「一之瀬野乃花(いちのせののか)」

「平浦ファミリズム」どんな展開のストーリー?

ここから「平浦ファミリズム」のそれぞれの巻に関して、紹介していきたいと思います。

「平浦ファミリズム」1巻の主な内容

五年前、ベンチャー企業の社長である母を亡くした平浦一慶。残されたのは、喧嘩っ早いトランスジェンダーの姉、オタクで引き籠りの妹、コミュ障でフリーターの父だった。かくいう一慶も、高校にもろくに通わず、母譲りの技術者としての才覚を活かし、一人アプリ開発に精を出す日々を送っていた。穏やかな家庭での日常。退屈な学校生活。そんな現状を良しとしていた一慶だったが、彼の望まぬ方へ向かっていくこととなる……。第11回小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞受賞作品。

他の誰かとの関わり合いを捨ててしまった「平浦一慶」、人は本当の意味で誰かのために行動することはない。

普段学校に行っていない「一慶」に、一本の電話がやって来る。

その電話からかかってきた人物とは、担任の「天野」先生であり、学校に来なかったら三枚におろすとのこと。

「一慶」には、当然高校で友達がおらず、彼自身もまた、人との関わり合いそのものが嫌いであった。

その中で、「一慶」を最近いつも呼び止める人物がいて、その人物とは、事あるごとに話しかけてくる「千条」という女子。

「千条」から向けられるのは、いつも人を蔑む目であり、常に人の目を気にしながら生きているような人間であった。

「一慶」に話しかけてくる理由も教師の目を気にした自己保身のためであった。

そんな「一慶」は、別に学校に通わなくても学力はあるし、エンジニアとして生計を立てていく能力もある。

ただ学校に通う理由は、親に卒業証書を見せたいからということだけであった。

お前らは結構似ている、「一慶」と「一之瀬」

かつて、「一慶」は野球のリトルリーグに所属し、小学生とは思えない長身の体格から何本もホームランを打ち、プロ野球に行けるかもしれないとさえ言われていた。

高校になった「一慶」は、今では、バッティングセンターに通うだけ……。

妹の「岬」と共に訪れたそのバッティングセンターである日、一人の女子と出会うことになる。

その女子とは、姉の「悠」の後輩「一之瀬野乃花」のことであり、後々にある理由で、平浦家に少しの間、泊めることになり……。

人と関わり合う、助け合うこと、他人に助けを求めるのは……、そして他人が助けてくれる理由も分からない。第11回小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞受賞作品、ぜひ読んでみて下さい!

【管理人のオススメ度】

★★★★★★★★★★

以上、「平浦ファミリズム」についてでした。

気になった方は、ぜひ購入してみて下さい。

「ここまで読んでくれた方、ありがとうございました<(_ _)>」

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