*

「優雅な歌声が最高の復讐である」感想と評価 一貫したボーイ・ミーツ・ガールの作品

公開日: : 最終更新日:2021/01/03 おすすめライトノベル , , , , , , ,

「優雅な歌声が最高の復讐である」というライトノベルをご存じでしょうか?

この作品は『電撃文庫』で出版されているライトノベルです。

今回は、「優雅な歌声が最高の復讐である」の評価と感想を紹介していきます。

この機会にぜひ、この作品について知っていただければと思います。

スポンサーリンク

「優雅な歌声が最高の復讐である」の評価と感想

画像は【電撃文庫公式twitter】より引用

ストレートな思いを伝えてくれるボーイ・ミーツ・ガールの作品であり、「瑠子」の笑顔にも引き込まれてしまう!

樹戸英斗」先生の「優雅な歌声が最高の復讐である」。

この作品は、”恋愛”としての要素より、ある一つのテーマが一貫として描かれていた作品です。

そのテーマとは、”挫折した夢をもう一度取り戻す”ということで、”青春”としての要素がより描かれていたと思います。

サッカーという夢を挫折した「隼人」、そして、歌姫と呼ばれる「瑠子」との出会いから、夢を挫折した「隼人」の歩みそのものが変わっていくストーリーであり、「瑠子」にとっても、そのような歩みを踏み出すきっかけとなっていきます。

挫折した夢をもう一度となると、そこには多くの困難や恐怖というものがあると思います。

そのような挫折をともにしている「隼人」と「瑠子」、そこで二人がどのようにして再び自分の楽しい事を掴んでいくのか、そして、夢を取り戻すのか、読んでいて気になってくるところですよ。

そういった中で、”恋愛”としての要素も描かれており、「やはり二人が似たもの同士であったから、引き合う要素があったんだろうなぁ~」と思う所もあれば、「背中を押してあげるシーンもあったので、そういうことだったんだなぁ~」と最後は納得のできる作品だったのではないかと個人的に思っています。

また、「瑠子」は、「隼人」と出会ってすぐにちょっとした暴言みたいな発言をするのですが、「なぜ『瑠子』は、そのような発言をしたのか?」というところも最初気になってくるシーンだと思いますよ。

そして、何気ない所で積極性を発揮してくる「瑠子」の行動にもグッときます!

一貫して読み続けたくなるようなストレートまっしぐらなボーイ・ミーツ・ガールの作品なので、気になった方はぜひ読んでみて下さい。

イラストに関して、イラストレーターは「U35(うみこ)」先生が担当しています。

表紙のイラストは最高です!

ある意味、タイトルと表紙に惹かれて購入したのですが、読んでみて本当に良かったと思いました。

また、数ページごとに「瑠子」のイラストがあって、その表情を見ていると、何だか凄い引き込まれるものがありましたね~

そんな「優雅な歌声が最高の復讐である」の評価は、10点中9点です。

ここから「優雅な歌声が最高の復讐である」の主なストーリー、登場人物の紹介をしていきます。

「優雅な歌声が最高の復讐である」の主なストーリー

サッカーグラウンドの傍を歩くのが、隼人は嫌いだった。

サッカーのことを思い出すからだ。

「荒牧隼人」、彼は、去年の十二月までJ1クラブの下部組織でサッカーをやっており、U-15日本代表に選ばれるくら知名度が高いサッカー選手であった。

しかし、高一のクラブユースの試合で、「隼人」は、選手生命に関わる取り返しのつかない怪我をしてしまうことになります。

それでもサッカーの夢を諦めきれなかった「隼人」は、再びサッカーをするため、リハビリに励み、サッカーへの復帰を試みたのだが……。

怪我をする前と同じ動きをすることはできず、しかも、同じユースのチームメイトから……。

「ほんとに日本代表? ぜんぜんうまくないじゃん」

復帰後、ユースの試合に出れなくなり、日本代表にも当然選ばれることはなく、「隼人」は、サッカーが嫌いになり、やめてしまった。

そうして「隼人」は、サッカーに代わる”他の何か”が見つかるわけでもなく、何もする気力もなく、ゾンビのようにただただ毎日を送るのであった。

そんな「隼人」は、高校の校舎で二人の女の子に突然声を掛けられることになります。

しかし、その内の一人の女性に、サッカーをやめた理由などを聞かれ、終いには……。

「まだできるのにやめちゃうんだ」

それが、「倉嶋瑠子」が放った言葉であり、「隼人」との”再会”でもあった。

「優雅な歌声が最高の復讐である」の登場人物

  • 怪我でサッカーをやめた「荒牧隼人(あらまきはやと)」
  • アメリカで「RUKO」として活躍していた「倉嶋瑠子(くらしまるこ)」
  • 当時「隼人」の自主練の相手をしてくれた女子大生「美馬真弓(みままゆみ)」
  • 「瑠子」の友人「小林朋美(こばやしともみ)」

ここまでが「優雅な歌声が最高の復讐である」の主なストーリー、登場人物の紹介でした。

「優雅な歌声が最高の復讐である」どんな展開のストーリー?

「優雅な歌声が最高の復讐である」はどんな展開なのか、もう少し詳細について書いていこうかと思います。

「優雅な歌声が最高の復讐である」の主な内容

 俺は怪我でサッカーを辞めた。他にやりたいことなんてない。そんな灰色の高校生活で出会ったのが、歌姫の瑠子だった。学校中に注目される瑠子は、夢を失った俺には近寄り難い。でもその瑠子から合唱コンクールで指揮者に指名された。なんで俺が――?
 私は歌えなくなってアメリカから帰ってきた。みんなは歌姫「RUKO」に期待している。本当のことを言えず辛い時、サッカーをやめて無気力になった隼人がいつも助けてくれる。私のことは覚えていないみたいだけど、またかつての輝きを取り戻して欲しいと思ってる――。
 挫折から立ち上がる少年と歌姫を描く、極上のボーイミーツガールストーリー!

”アジアの歌姫”、「隼人」に暴言を吐いた「倉嶋瑠子」

高校二年生として、新学期を迎えることになった「隼人」、しかし、同じクラスメイトにちょっとした暴言を吐いた「倉嶋瑠子」も同じクラスであった。

「倉嶋瑠子」、彼女は、「RUKO」として、アメリカで活躍している超有名な”ディーバ”であり、”アジアの歌姫”と呼ばれるくらい人気であった。

そんな「瑠子」は、父親の都合で、日本に帰国したらしく……。

「瑠子」は、親睦会として、クラスメイトの一人からカラオケに誘われることになるのだが、喉に良くないからという理由で行こうとはしなかった。

しかも立て続けに断り続けた「瑠子」は、次第に”口パク”なのではないかという噂まで浮上し、早々にクラスでは浮いた存在になっていくことになります。

そんな「瑠子」を見ていて、「隼人」は、時折、助け船を出すことになって……。

「腰抜けの性根をたたき直すためよ」、伴奏者としての「瑠子」、指揮者としての「隼人」

三週間後に、合唱コンクールが開催される予定であり、「隼人」のクラスも合唱しなければならなかった。

「瑠子」は、そこで伴奏者として、そして「隼人」は、「瑠子」の指名もあって、今までやったことすらない指揮者を突然することになって……。

そうして始まった合唱コンに向けての練習、そこでは”ディーバ倉嶋”と呼ばれるくらいの熱心な「瑠子」の姿があり、クラスとも次第に溶け込むようになっていきます。

どうやら「瑠子」はこの合唱コンで、みんな本気で、そして、楽しく合唱してもらいたいと思っていた。

また、「隼人」は、「瑠子」に自身を指揮者として推薦した理由を聞いてみると……。

「腰抜けの性根を叩き直すためよ」らしく、しかも、その時の「瑠子」は、何故か目に涙を浮かべていた。

何故「瑠子」は、「隼人」に対して、あのような言葉を言ったのか? そして「瑠子」と「隼人」の関係はどうなっていくのか? ぜひ読んで、確認してみて下さい!

【管理人のオススメ度】

★★★★★★★★★☆

以上、「優雅な歌声が最高の復讐である」の紹介でした。

気になった方はぜひ、読んでみて下さいね。

「ここまで読んでくれた方、ありがとうございました<(_ _)>」

スポンサードリンク

関連記事

スポンサードリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

スポンサードリンク

  • どうも、赤の魔導書の管理人です。
    私は、アニメや漫画、ラノベ、アニメ映画など、見たり読んだりするのが好きで、「一人でも知らない人にこんなすごい作品があるんだ!!」という思いを伝えたくて、このサイトを立ち上げました。

    文章力など未熟ですが、日々(多分)頑張っているのでよろしくお願います。また、いつも赤の魔導書を見てくださっている皆様本当にありがとうございます。

PAGE TOP ↑