全ての常識が覆されるダークファンタジーライトノベル「魔女と猟犬」
公開日:
:
最終更新日:2020/12/31
おすすめライトノベル ダークファンタジー, ガガガ文庫, 魔女, 2020年ラノベ
「魔女と猟犬」というライトノベルをご存じでしょうか?
この作品は、『ガガガ文庫』で出版されているライトノベルで、初版発売日が2020年10月20日です。
今回は、「魔女と猟犬」の感想を紹介していきます。
この機会にぜひ、この作品について知っていただければと思います。
「魔女と猟犬」の感想
画像は【ガガガ文庫公式twitter】より引用
全ての常識が覆されるダークファンタジーに必読待ったなし!!
「カミツキレイニー」先生の「魔女と猟犬」。
魔女って本当に存在するのか、はたまた、人間が欲望のためだけに創られた単なる偶像なのではないか。
序盤から中盤にかけて読む中で「あれや、これや」と思いを馳せながら、表紙の魔女って「登場するの?」って疑問が募るばかり。
ストーリーの展開は面白いことに変わりないのですが、そんな疑問が勝るくらい「魔女? 魔女? 魔女?」という印象でした。
しかし、中盤からの加速する展開に驚かされ、ダークファンタジーとしては文句なしと謳いたいくらい全ての常識が覆されました。
370ページというボリュームの中で、1巻だけでもストーリーの構成としてクオリティーが高かったです。各登場人物の言動や場面といった伏線の回収、世界観、文化、宗教観と、どれをとっても良く、かつ具体的に描かれており、読み応えは間違いなくありますよ。
なお、”魔女”と”猟犬”、そして”魔術師”というパワーワードが、様々な国家間をめぐりめぐって、求め、対峙し、非難し、擁護する、そんな価値観の相違にも注目です。
果たして魔女は人間の感情を持った単なる人間なのか、それとも皮を被った怪物なのか……、まだまだ分からないですし、もっと知りたいという好奇心が掻き立てられます。
それくらいこの物語に魅了され、魔女の真相をもっと知りたいと思える魅力的な作品。2巻もぜひ読みたいものですね。
イラストに関して、イラストレーターは「LAM」先生が担当しています。
想像の斜め上をいく表紙のイラスト。
何より奇抜で、「魔女の猟犬」の表紙といったら「これ!」と思えるくらい、”らしさ”がある独創性。
要するに、すごーく良いということです。良い意味でラノベらしくない強烈な印象で、ダークファンタジー感ある奇妙さがたまらない。
「魔女と猟犬」の評価
【管理人のオススメ度】
★★★★★★★★★★
【ストーリーの構成・読みやすさ】
★★★★★★★★★☆
【登場人物・イラストの良さ】
★★★★★★★★★★
〈3つの好きに共感できるのであればおすすめ!〉
#ダークファンタジーが好き!
#壮大なスケールのファンタジーを読みたい!
#常識を覆す物語を読みたい!
「魔女と猟犬」の主なストーリー
――魔女は痛みを感じない。
魔女。洗礼なく魔法を乱用し、私利私欲の限りを尽くす魔女。人々に不幸をもたらす厄災と言われている。
その魔女の噂によると、銀の大鎌を抱き、毒々しい赤紫色(マゼンタ)の舌を持つらしい。
目の前の幼気な一人の少女は、魔女であるとの嫌疑をかけられ、魔術師たちによる魔女裁判にかけられようとしていた……。
〈火と鉄の国キャンパスフェロー〉は現在、窮地に立たされていた。
キャンパスフェローは、最強の武器と最強の兵を誇る。しかし、戦争国家である王国アメリアには勝てない。
なぜなら、王国アメリアには数多くの魔術師を擁しているからであり、彼らが使う魔法は常人の想像を超え、その脅威と渡り合うことができないからである。
だが、アメリアの属国になるという選択肢はない。
共存の道を選べば、アメリアに搾取され、直に国は滅びる。
では、アメリアと戦うために何が必要か……。キャンパスフェローの領主が求めるのは忌むべき厄災、”魔女”。
「この国をアメリアの侵略から護るため、俺は魔女が欲しい。大陸中に散らばる魔女がな」
「魔女と猟犬」どんな展開のストーリー?
「魔女と猟犬」はどんな展開なのか、簡単にそれぞれの巻について、紹介していこうかと思います。
「魔女と猟犬」1巻の主な内容
魔術師たちを独占し超常の力をもって領土を拡大する王国アメリア。その脅威に曝された小国キャンパスフェローの領主バドは、前代未聞の奇策に出る。それは、大陸に散らばる凶悪な魔女たちを集めて対抗するというものだった―。機を同じくして、隣国レーヴェにて“鏡の魔女”が拘束されたとの報せが入る。バドは魔女の身柄を譲り受けるべく、従者を連れてレーヴェへと発つ。その中にロロはいた。通称“黒犬”と呼ばれる彼は、暗殺者として育てられた少年だった……。誰も見たことのない壮大で凶悪なダークファンタジーが幕を開ける。
〈騎士の国レーヴェ〉には、”鏡の魔女”が囚われているらしい。
鏡の魔女とは、”血の婚礼”と呼ばれる魔女災害を引き起こした魔女。
事件は、レーヴェの王・獅子王と、城で働くメイドの婚礼式の際に起きた。
式の最中、メイドの正体が魔女だと発覚し、式に参列していた五十名以上が、魔女によって惨殺されたのだという。
そんな魔女を求めるキャンパスフェローの領主バド・グレース。
「先日レーヴェに送った手紙の返事が、今朝届いたんだ。殺された獅子王の弟オムラ・レーヴェは、捕らえた魔女の売買を了承してくれた。ただしその条件として、俺が直々にレーヴェへ引き取りに行かなきゃならん」
手練れの騎士と暗殺者として育てられた”黒犬”と呼ばれる暗殺者を連れて、バド一行はレーヴェへと発つ。
【管理人のオススメ度】
★★★★★★★★★★
以上、「魔女と猟犬」の紹介でした。
後の巻についても出版され次第、更新していこうと思います。
気になった方はぜひ、読んでみて下さいね。
「ここまで読んでくれた方、ありがとうございました<(_ _)>」