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「双血の墓碑銘」感想と評価 幕末の世界で繰り広げられる異能バトルラノベ!

「双血の墓碑銘(エピタフ)」というライトノベルをご存じでしょうか?

この作品は、『ガガガ文庫』で出版されているライトノベルで、初版発売日が2019年1月18日です。

今回は、「双血の墓碑銘」の評価と感想を紹介していきます。

この機会にぜひ、この作品について知っていただければと思います。

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「双血の墓碑銘」の評価と感想

画像は【ガガガ文庫公式twitter】より引用

幕末の世界で繰り広げられる異能バトルラノベ! 吸血鬼との死闘が熱すぎる!?

昏式龍也」先生の「双血の墓碑銘」。

面白いね! 明治維新を目前にした激動の幕末期を”吸血鬼”と”異能バトル”を加え熱く描いた作品となっております。

ストーリー展開、話の設定も緻密に考えられており、開国を迫ったのは吸血鬼というのが読んでいてしっくりきましたね~

馴染みのある名前も次々と登場し……、史実を知っているからこそまたさらに「面白い!」と思わせてくれましたよ。

そんな世界観の中で繰り広げられる異能バトルもたまらなく、吸血鬼独特の異能、そして”銀の弾丸”の存在がこの作品の焦点。

吸血鬼による異能バトル……、そして侍としての剣戟戦……、こんなの熱くならないわけがない。

イラストに関して、イラストレーターは「さらちよみ」先生が担当しています。

正直言って”表紙買い”でした。異質を放っており、手に取って読んでみると面白いの一言!

閑話休題

ところで、開国と幕府の滅亡の背景を少しおさえておきましょう。

オランダ国王「ウィレム2世」の開国勧告、アメリカの「ビッドル」による通称要求を幕府は拒否するも1853年に「ペリー」の開国要求で老中「阿部正弘」が受理。翌年『日米和親条約(別名:神奈川条約)』の締結に至ります。

1856年には「ハリス」が来日し、老中「堀田正睦」が通商条約の締結を要求するも外国人大嫌いな「孝明天皇」によって拒否。

『アロー戦争』の影響もあってか、大老「井伊直弼」の就任により無勅許調印を強行……、そうして貿易が始まるのですが、条約無勅許調印を強行したのをきっかけに”尊皇攘夷運動”が台頭してくるわけですね。

1858~1859年に起きた『安政の大獄』や幕府権威の失墜とも言える「井伊直弼」を暗殺した『桜田門外の変』、イギリス商人を殺傷したことにより起きた『薩英戦争』などなど新政府の成立ともいえる『戊辰戦争』に至るまで激動の波乱を迎えることになります。

そんな明治維新を目前に”吸血鬼”と”異能バトル”で繰り広げられていく作品! 気になった方はぜひ読んでみて下さいな!

そんな「双血の墓碑銘」の評価は、10点中8.5点です。

ここから「双血の墓碑銘」の主なストーリー、登場人物の紹介をしていきます。

「双血の墓碑銘」の主なストーリー

「隼人」は、頬に触れる誰かの手の感触に意識を取り戻した。頬に触れていたのは一人の少女……。

「吸血鬼……!」

「隼人」は壬生の狼と謳われた幕府方の精鋭戦闘部隊『新選組』に所属し、そこに所属していることこそが誇りであり生きる理由そのものであった。

しかし、つい先ほど自分は敗れ、死のうとしている……、なぜ戦に負けるに至ったのか。仲間の裏切りがそこにはあったからだ。

鳥羽・伏見の戦いで幕府軍が大敗した原因は人外の怪物ともいうべき超人類がいたから……、しかし、より強い憎しみを向けるべき相手は、他にいる。

「新選組参謀……伊東甲子太郎……!」、「近藤勇」や「土方歳三」に匹敵する才覚と統率力を誇る大幹部であり、戦に乗じて叛逆の牙を同士に向けた。

『こういうめぐり合わせになってしまい、私も実に残念だ、柾君。私の行動に気づいたのは、君が持つ優秀さのゆえだろう。だが、皮肉にもそれが君の命取りにもなってしまった。君に落ち度があったとするなら、それはたった一つ――』

『私の味方ではなかったことだ。しかし安心したまえ、君の犠牲は決して無駄にはしない。何から何まで私の役に立ってもらうつもりだ。君の裏切りによって隊は壊滅し、敗走することになったと報告してあげよう。ああ、実に心が傷むよ。誰よりもサムライに憧れ、サムライになろうとした君が、卑怯者として死んでいく無念は計り知れないだろうからね――』

あの憎き男を殺したくて、動けぬまま聞いた仲間の絶叫が耳に離れなくて……地に突き立てたままの刀で身体を支え、立ち上がろうとしたのだが、その時目の前にいた吸血鬼が「隼人」に語りかける。

彼女も「隼人」と同じく傷を負っており、その少女は吸血鬼を絶命させる”銀の弾丸”を以て絶命させんと襲われ……、そんな彼女を見て「隼人」は……。

「せめて闘うことができれば、おまえを護ってやることもできるんだが……な」

「ああ、おまえを護ってやる……侍として約束しよう」

「双血の墓碑銘」の登場人物

  • 侍であることに存在意義を持つ新選組隊士「柾隼人(まさきはやと)」
  • 記憶がない吸血種族の少女「柩(ひつぎ)」
  • 新選組において「隼人」の指導役「沖田総司(おきたそうじ)」
  • 日本人でありながら吸血種となった男「ジョン万次郎(まんじろう)」

ここまでが「双血の墓碑銘」の主なストーリー、登場人物の紹介でした。

「双血の墓碑銘」どんな展開のストーリー?

「双血の墓碑銘」はどんな展開なのか、簡単にそれぞれの巻について、紹介していこうかと思います。

「双血の墓碑銘」1巻の主な内容

1853年。日本は“吸血鬼”が支配する欧米諸国によって開国を迫られていた。元新選組隊士の隼人は、仲間の裏切りによって命を落としかけるが、そこに「記憶のない」吸血種の少女・柩が現れる。復讐に燃える隼人は、人間であることを捨て、柩の眷属となることを選ぶ。時を同じくして、欧米からは吸血種の英雄達が集結。“墓碑銘(エピタフ)”という異能を操り、隼人と柩を追い詰める。さらに二人の前には、沖田総司やジョン万次郎などのクセ者が次々登場し、物語は思わぬ方向に転がり始める……。淫靡で兇悪な異能維新、ここに開幕!

この出逢いがやがて、世界の運命を変える。

吸血鬼の少女の名前は「柩」……、その名前を聞いた「隼人」であったが、もう彼の命は絶たれようとしていた。

俺は、ここまでなのか。こんな最後を受け入れていいのか……、「伊東」は俺を裏切り者に仕立て上げるだろう。

幼き日から侍に憧れ続け、やっと立てた場所で存在意義を微塵にも踏みにじられ、心安らかなまま死に臨む覚悟さえ奪っていった。

「……隼人? 死ぬの?」

「……柩。お前は吸血鬼なんだな? ならば……お前の眷属になれば、俺は生き延びることができるか?」

それは、「隼人」がここで見出した一縷の希望……、そして、二度と引き返せない道へと至る分水嶺。人間を捨て、日本への侵略者である吸血鬼の同類に身を堕とすこと。

「なあ、俺はこのまま、裏切り者として、侍として惨めに死ぬわけにはいかないんだ……! 俺の生きるうえで何より価値あることは、侍であることを貫くことなんだよ……! そのためには、どんな地獄を見たって構うものか。もう一度、生まれ変わってでも目指したい――今度こそ、どんな力にも奪われることのない……思い描いた自分自身の姿を……ッ! 俺はあいつに復讐して、汚名を返上してやる。それが俺の使命なんだ!」

それは、「隼人」の命の絶叫……、「……生きるうえで何より価値のあること……」

「もし、お前が俺に新しい命を……吸血鬼の命を与えてくれるなら……俺は自分の使命を果たす代わりに、お前のことを絶対に護ってやる……これは約束だ。そして、俺は侍だ。絶対に約束は破らない」

若干物足りなさを感じた1巻であったが、続きに期待もしたい1巻でした。気になった方はぜひ読んでみて下され!

【管理人のオススメ度】

★★★★★★★★☆☆

以上、「双血の墓碑銘」の紹介でした。

後の巻についても出版され次第、更新していこうと思います。

気になった方はぜひ、読んでみて下さいね。

「ここまで読んでくれた方、ありがとうございました<(_ _)>」

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