「魔王の処刑人」感想と評価 一巻から完成度が高すぎるダークなハイファンタジー!
「魔王の処刑人」というライトノベルをご存じでしょうか?
この作品は、『ヒーロー文庫』で出版されているライトノベルです。
今回は、「魔王の処刑人」の評価と感想を紹介していきます。
この機会にぜひ、この作品について知っていただければと思います。
「魔王の処刑人」の評価と感想
画像は【ヒーロー文庫公式twitter】より引用
一巻から完成度が高すぎるダークなハイファンタジー! 処刑人が何故魔の島を探索することになったのかを知った時、震撼する!?
「真島文吉」先生の「魔王の処刑人」。
この作品は、立ち入れば、二度と生きては出られぬという『魔の島』で『不死の水』を求めて処刑人が探求するというストーリーで、本当に読み応えが抜群でした!
魔の島を探索するのは、処刑人だけでなくどんどんと増えていく仲間たち……、そんな仲間たちも一癖も二癖もある個性溢れるキャラクターばかりなんですよね~
そんな彼らが何故『魔の島』を探索しているのかという理由がしっかりとあり、それぞれの登場人物に共感を持てました。
特に、処刑人が何故あのような島を探索することになったのかを知った時、「しっかりとストーリーが考えられているなぁ」と思ったのと同時に、「完成度がとてつもなく高い!」と感じました。
あんな背景があったのかと震撼しますよ!
また、あのぎりぎり感を味わえるのもたまらないです。
戦闘シーンは非常に凄惨であり、文章の表現力がうまく、リアルな戦闘描写に何度引き込まれたことかッ!!
イラストに関して、イラストレーターは「とよた瑣織」先生が担当しています。
ダークでダークでダークなイラスト、表紙も素晴らしいですし、特にシリアス感満載のイラストが「魔王の処刑人」と非常にマッチしていましたよ!
といっても、「棺の魔王(コフィン・ディファイラー)」と同じタッグなんですけどね~
ちなみに「棺の魔王(コフィン・ディファイラー)」と併せて読んだ方がよさげなので、こちらもこの機会に読んでみたいと思います。
そんな「魔王の処刑人」の評価は、10点中10点です。
ここから「魔王の処刑人」の主なストーリー、登場人物の紹介をしていきます。
「魔王の処刑人」の主なストーリー
「不老不死、永遠の命を連想させるおぼろげな単語に、色んなやつらが妄想を働かせて尾ひれをつけた。他の言葉を差し置いて、一語だけ独立した伝説になるほどにな。飲むと不滅の肉体手に入れられる神秘の水だとか、長寿を約束する霊薬だとか……『不死の水』を古代文明のお宝に仕立て上げて、俺達の土地に隠されていると触れ回った。おかげであんたのような物好きが毎年この海を訪れる。歴史の全貌を知りもしないくせに、宝探し気分で最も危険な場所に踏み込んでゆく」
”古代の英雄(オールド・ワン)”が戦ったとされる『魔の島』、上陸する人間が例外なく消息を絶ち、未開拓のまま放置されている島。
男はそのような伝説の地に、『不死の水』を求めて足を踏み入れようとしていた。
その男「サビトガ」は、王家に仕える”処刑人(ヘッズマン)”であり、槍を片手に生還者が一人もいない『魔の島』へと上陸することになります。
上陸して早々に森を突き進む「サビトガ」であったが、そこで熊と遭遇することになり……、それも見たことのない種類の熊であり、化け物級の大きさであった。
また、その場にはその熊を誘き寄せ、罠を仕掛けようとしていた人物がおり、その人物とは八歳か九歳ほどの頼りない少女であって……。
「サビトガ」はその熊と対峙し、なんとかその化け物を撃退することになるのだが、それと同時に「サビトガ」は意識を失ってしまうことになります。
意識を取り戻すことになった「サビトガ」、しかし、その場には先ほどの少女の姿はすでになく、そこにいたのは農夫の格好をした、若い男であった。
「魔王の処刑人」の登場人物
- 王家に仕える”処刑人(ヘッズマン)”「サビトガ」
- カカシ頭の農夫の青年「シュトローマン」
- 英雄譚に焦がれた青年「レッジ」
- 案内人の名もなき少女
ここまでが「魔王の処刑人」の主なストーリー、登場人物の紹介でした。
「魔王の処刑人」どんな展開のストーリー?
「魔王の処刑人」はどんな展開なのか、簡単にそれぞれの巻について、紹介していこうかと思います。
「魔王の処刑人」1巻の主な内容
魔術や魔王といった言葉自体が生まれて間もなかった太古の時代に、名も知られぬ人が、名も知られぬ魔に立ち向かった、不明の戦記があった。歴史が途絶えた魔の島にあるという『不死の水』の伝説は、古代文明の遺産として人々の欲望をかきたて、数多くの探索者達を魔の島へ送り込んでいた。処刑人の男・サビトガもまた、仕える王家のために魔の島に上陸する。過去の探索者達の記録を辿り、島を彷徨っていたサビトガは、野生の獣との交戦中に、一人の少女と遭遇する。なんとか獣を撃退し、意識を取り戻したときには少女は消えていた。代わりにシュトロと名乗る男と出会い、共に魔の島の謎を解き明かすことになるのだが――。
「サビトガ」と共に熊の撃退に挑んだ少女と農夫の青年「シュトローマン」との出会い……。
「サビトガ」の倒れていたすぐそばに昨夜の熊が横たわっており、共に熊に挑んだ少女の姿はすでになかった。
代わりにそこには「シュトローマン」と呼ばれる青年がおり、後に「サビトガ」と共にこの『魔の島』を探索することになります。
『シュトロ』の行き先はこの島の中心、魔の島の最奥『最古の秘境』であり、彼も『不死の水』を求めてやって来ていた。
そうして二人は話をしながらも森を突き進むことになるのだが、何故か同じ場所を彷徨うことになって……。
鬼畜の森で接触することになる一人の少女と、魔の島に上陸していた先達の人々……。
「お前、一人か?」
山ほどの熊の臓物を抱える少女に話しかけたのは、「レッジ」と呼ばれる青年であり、「レッジ」は自分を含め男女五人で『魔の島』を探索していた。
その少女は彼らを一目見て理解した……、彼らは『魔の島』では確実に生き抜けないということを。
こいつらと一緒にいたら、生き残れないと思った少女は、彼らから逃れるようにその森を駆けることになり……。
一方、「サビトガ」と「シュトロ」は無数の粗暴なののしり声と、助けを求めるたった一人の悲鳴を聞くことになり、その場へと駆けつけることになって……。
処刑人の行く末……、何故、彼は『魔の島』を探索することになったのか? 気になった方はぜひ読んでみて下さいな!
【管理人のオススメ度】
★★★★★★★★★★
以上、「魔王の処刑人」の紹介でした。
後の巻についても出版され次第、更新していこうと思います。
気になった方はぜひ、読んでみて下さいね。
「ここまで読んでくれた方、ありがとうございました<(_ _)>」