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「魔女の旅々」感想と評価 魔女の「イレイナ」が旅する短編小説

「魔女の旅々」というライトノベルズをご存じでしょうか?

この作品は、『GAノベル』で出版されているライトノベルズです。

ちなみに、「このライトノベルがすごい!2018」ノベルズ部門で第9位にランクインした作品です。

今回は、「魔女の旅々」の評価と感想を紹介していきます。

この機会にぜひ、この作品について知っていただければと思います。

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「魔女の旅々(まじょのたびたび)」の評価と感想

画像は【GAノベル公式twitter】より引用

ずっとこの物語を読んでいたい、浸っていたい、「イレイナ」の旅を見ていたい!

白石定規」先生の「魔女の旅々」。

ここから「魔女の旅々」を絶賛したいと思います、それくらい面白かったですし、本当に魅せられました!

まず、旅をする魔女「イレイナ」のキャラクターが良かった、本当に良かったと思います。

可愛いっていうのもあるんですけど、やはり個人的に一番良かった所は、「イレイナ」の”性格”だったと思います。

文章中のシーンで、「イレイナ」の取った行動がいちいち面白く、なんだか笑っちゃうシーンもいくつかありましたね~

「『イレイナ』さん、ちょっと腹黒い感情が出ていますよ~」というシーンもあれば、優しさを見せるところもあったり、女の子らしい所も多々あります。

やはりそれだけ「イレイナ」に魅力を感じましたし、これからの「イレイナ」の旅をずっと読んでいたい、浸っていたいという気持ちにもさせてくれました。

また、読みやすいですし、一つ一つの物語が面白いというのも良かった所だと思います。

「イレイナ」が色々な国や様々な人と出会う物語なのですが、そこに「あれ、ここからどういう展開を見せるのだろう?」と疑問に思う所もありますし、その疑問があったからこそ、ページをめくりたくなる気持ちも強かったと思います。

読者に最初疑問を与えて、そこから「こういうことだったのね」と起承転結の持っていき方が本当にうまい作者さんだなと読んでいて思いました。

本当に最高の作品であり、読んでいない人はぜひ読んで欲しいところです!

イラストに関して、イラストレーターは「あずーる」先生が担当しています。

「あずーる」先生、「『イレイナ』を生み出してくれてありがとうございますっ!!」ってただただ感謝を述べたいです。

それくらい「イレイナ」のイラストが素晴らしく、全てにおいて、最高の作品だったのではないでしょうか。

そんな「魔女の旅々」の評価は、当然10点中10点です。

ちなみに、『電撃文庫』の「キノの旅」を読んでいる方ならおそらく嵌まる作品なのではないかと思います。

ここから「魔女の旅々」の主なストーリー、登場人物の紹介をしていきます。

「魔女の旅々」の主なストーリー

ほうきを操るのは、一人の麗しい少女。

黒のローブと三角帽子を身にまとい、灰色の髪は風に揺られていました。

その少女の名前は「イレイナ」、彼女は『平和国ロベッタ』と呼ばれる国で育ち、弱冠十五歳という年齢で最高位の”魔女”になった天才少女であった。

そんな最高位の”魔女”になるためには、いくつかの段階があります。

まず、”魔道士”とは、魔法が使える人間のことを指し、遺伝によって受け継がれるらしいです。

その”魔道士”の上位互換として、”魔女見習い”という女性にのみ与えられる称号があり、その”魔女見習い”になるためには、死ぬほど厳しい試験に合格し、”魔女見習い”であるコサージュを貰うことで”魔女見習い”になることができます。

”魔女見習い”になった後は、”魔女”に値する人物になるための修行が待っており、本物の魔女の下で、認めてもらうまで努力の日々を送るらしく……。

そして、正式な”魔女”と認められれば、裏に名前が刻まれた星のブローチと、”魔女”としての名が先生より与えられることになります。

「イレイナ」に与えられた名は、”灰色の魔女”であり、また、彼女は旅人でもあった。

「イレイナ」は、幼少の頃から本が大好きで、昔読んだ『ニケの冒険譚』に憧れ、”魔女”になってからは、長い長い旅の日々を送っていました。

その長い旅で、「イレイナ」は色々な国を訪れ、様々な人たちと出会い、そしてその人たちと別れる、そんな物語……。

「またいつか会いましょう。そのときまで、さようなら」

次に行く国はどんな国でしょう? 次に出会うひとはどんな人でしょう?

「魔女の旅々」の登場人物

  • 様々な国を旅する、灰色の魔女「イレイナ」
  • 「イレイナ」の師匠、星屑の魔女「フラン」
  • 「イレイナ」とお揃いの三角帽子を持つ魔女見習い「サヤ」

ここまでが「魔女の旅々」の主なストーリー、登場人物の紹介でした。

「魔女の旅々」どんな展開?

「魔女の旅々」は、いずれアニメ化して欲しいですね~

さて、「魔女の旅々」はどんな展開なのか、簡単にそれぞれの巻について紹介していこうかと思います。

「魔女の旅々」1巻の主な内容

あるところに旅の魔女がいました。彼女の名はイレイナ。
旅人として、色々な国や人と出逢いながら、長い長い旅を続けています。
魔法使いしか受け入れない国、筋肉が大好きな巨漢、死の淵で恋人の帰りを待つ青年、滅んでしまった国に独り取り残された王女、そして魔女自身のこれまでとこれからのこと。わけのわからない可笑しな人や、誰かの美しい日常に触れながら、今日も今日とて魔女は出逢いと別れの物語を紡いでいきます。
「構わないでください。私、旅人なものですから。先を急がなければならないのです」

「イレイナ」が”魔女”になったきっかけ、”旅人”になったきっかけ

幼少の頃、本が大好きであった「イレイナ」は、『ニケの冒険譚』という小説に憧れを持っていました。

その『ニケの冒険譚』とは、”魔女”の「ニケ」が世界各地を旅して体験したことを綴った冒険の物語でした。

その「ニケ」に憧れを持ち、「ニケ」みたいに旅をすると言い出した幼少の頃の「イレイナ」、母親は”魔女”になったら、旅をさせてくれると約束してくれました。

そうして、「イレイナ」は”魔女”を目指し、”魔女見習い”になった時も、正式な”魔女”として、星屑の魔女「フラン」のもと、雑用あり、「イレイナ」の性格が少しねじ曲がってしまうところもありと、とにかく”魔女”になることができました。

そうして、黒の三角帽子に、黒のローブを身にまとい、「行ってきます」と旅に出るのでした。

「イレイナ」が訪れる様々な国、そして彼女が出会う個性溢れる人たち!

「イレイナ」は様々な国、そして個性溢れる人たちと出会うことになります。

そんな国々や人たちはというと……。

魔法使いの国であったり、物価がとてつもなく高い国東洋と西洋の文化がそれぞれはっきりと存在する国不細工を虐げる国、そして、すでに国自体が滅んでしまっている場所に訪れてみたり……。

はたまた、花に魅せられた人であったり、筋肉もりもりの巨漢言い争っている兄弟の手品師、そして、幸せを探している少年女の子を取り合う二人の男であったりと……。

出会いもあれば、別れもある、そして奇妙な国に驚きもあれば、大事な思い出ができたりと色々な体験をして「イレイナ」は旅をしていくのであった。

管理人が一番面白いと思ったエピソードは、”物価が高い国”ですね~、気になった方は、ぜひ読んで欲しいです!

【管理人のオススメ度】

★★★★★★★★★★

「魔女の旅々」2巻の主な内容

あるところに魔女がいました。彼女の名はイレイナ。
旅人として、長い長い旅を続けています。
最強の武具を求める村人たち、結婚式から逃げだした王女、奇抜な格好の男、悩める衣装デザイナー、雪国の可哀想な少女、父親の遺産を探す賭博師、嘘をつけない国の王様、危険な爆弾を作った技術者、流浪の狩人たち、人間を魅了するネコ神さま……。
様々な国を訪れ、多くの人々との別れを重ねて行きます。
そして思わぬ人との再会も。
「……次はどんな国でしょうね」
魔女の旅はまだまだ続きます。新たな別れと出会うために。

逃げる王女様と失踪中の王女様を探す二人の人物!?

殺人級の美しさを秘めた「イレイナ」はほうきに乗って素晴らしい景色を見ている時、馬に乗った一人の男性と出会うことになります。

その男性は、『水車の都』の王子様らしくて、どうやら彼は婚約者を探しているようです。

実はその王子様は『風車の都』の王女様ともうすぐ結婚するらしく、しかし、彼らとの結婚をよく思わない連中が王女様を別の奴と結婚させようとし……。

そのことを知った王子様は、強引に王女様を『風車の都』から『水車の都』へと連れ出そうとしたとのこと。

だが、連れ出したのはいいが、その時に王女様とはぐれてしまったため、今に至ったというわけだ。

その事を聞いた「イレイナ」は、見つけたら金貨十枚くれると聞いて……、全力で王女様を探すことになる。

そうして失踪中の王女様を探している所、「ロザリア」という『風車の都』の女騎士と出会うことになり、どうやら彼女も王女様を探しているらしくて……。

ひどい国と、人と、可哀想な少女の物語

それはとある雪国でのこと、この雪国には一人の可愛らしい少女「エリーゼ」が住んでいるのだが、彼女はお金を持っているにもかかわらず、パンを売ってくれないし、”化け物”と言われ、周囲の人間から嫌がらせを受けていた。

しかも、住んでいる家もその国の人たちによって燃やされ、そのため、ほぼ全壊しかけの家で「エリーゼ」は病弱な妹の「ミリ―ナ」と共に過ごしていた。

そのような状況の中、「イレイナ」はこの国の役人に「エリーゼ」をこの国から追い出してほしいと頼まれることになります。

そして、「イレイナ」は依頼の全容を知ることになり……。

「……そんな理由で、その子をここから追い出せというんですか?」

その他にも、最強の武器にしてくれと村人に頼まれたり嘘つきが存在しない国死人によって占拠された国、そして、訪れた国で全住民が敵となってしまい、「イレイナ」は泣きながら逃走することになったり、「イレイナ」の旅はまだまだ続きますよ!

1巻に続き「イレイナ」さんの旅に浸れましたね~、しかも、今回の2巻は、”シリアス”度がグッと上がります! そして百合なシーンも……。気になった方はぜひ読んでみて下さいな!

【管理人のオススメ度】

★★★★★★★★★★

「魔女の旅々」3巻の主な内容

あるところに旅する魔女がいました。名前はイレイナ。
彼女の一人旅は、まだまだ続きます。
今回出会うのは、夢に現れる悪魔、ブドウ踏みの乙女、新米の旅人、妻の帰りを待ち続ける男、捨てられた道具たち、自称・狼男(?)、時を遡る「薫衣の魔女」、切り裂き魔を追う「夜闇の魔女」、そして懐かしい人との再会、未知なる灰色の魔女たちとの邂逅……。
様々な国を訪れるたびに、ヘンテコな人と出会ったり、厄介なトラブルや悲しい事件に次々と巻き込まれるのです。
「次はあの国ですね――」
相も変わらず、イレイナの旅は淡々と紡がれてゆきます。
新たな別れと出会うために。

”大事な物とともに”……、物に捕えられてしまった「イレイナ」、そんな「イレイナ」は窮地に立たされてしまう!?

「イレイナ」は、逃げようと思った頃には手遅れであった、……なぜなら、捕らえられてしまっていたからだ。

何故捕えられてしまったのかというと少し経緯は遡り……、「イレイナ」は森の中をほうきで飛んでいた時、突然激しい雨が降ってきて……、幸運なことにも近くに大きな建物があり、「イレイナ」はその国に入国することになります。

そんな入ってしまった国では、道具たちが自由自在に動き回る場所で、まるでそれは生きているみたいに動き回っていて……。

そのような国で、「イレイナ」は少しだけ雨宿りをさせてもらうつもりであったのだが、「イレイナ」はやがて気付くことになる。

それは、この国は国のように見えて国ではない異質さがあるということを……、そして、そのことを気付いた時には「イレイナ」は自由自在に動き回る道具たちに捕まってしまい……。

しかも、次第に心が奪われ「イレイナ」は「イレイナ」ではなくなってしまうという絶体絶命の窮地に立たされてしまうことになる。

どうか私を助けてください――。

”二丁目の殺人鬼”と”薫衣の魔女”、過去に遡ることになる「イレイナ」であったが……。

『時計郷ロストルフ』という美しい国にやって来た「イレイナ」、そんな「イレイナ」はその美しい国で、”二丁目殺人鬼”という悲しい実話を知ることになります。

その内容とは、平凡に暮していた「セレナ」という少女は、ある日、強盗によって両親を失ってしまいます。

そんな「セレナ」を叔父は引き取ることになるのだが、そこで待ち受けていたのは虐待であり、次第に「セレナ」は人を、世界を憎むようになってしまい……。

そして、「セレナ」はやがて叔父を刺し殺し、それに伴って人を殺すことに快楽を覚えるようになり、その結果”二丁目の殺人鬼”と呼ばれるようになったそうです。

しかし、その殺人鬼は三年前、”薫衣(くぬえ)の魔女”と呼ばれる「エステル」によって処刑されたとのことであった。

と、そんな悲しいお話なのだが、この美しい街では何故か”二丁目の殺人鬼”の話題で持ちきりあって……、そんな時、金欠である「イレイナ」はとあるチラシを見つけることになります。

『超短期間働ける魔法使いを大募集! 大金を稼ぐチャンスです!』

その依頼主とは、あの「セレナ」を処刑した「エステル」であって……、金欠であった「イレイナ」はその魔女と会って話を聞くことになります。

話を聞くに「エステル」は、十年前の過去に遡って「セレナ」を救いたいらしく、あのようなチラシに書いてあったように魔女に同行して欲しいとのことであった。

その他にも、夢に悪魔が現れたり、ぶどうを踏むハメになってしまったり、切り裂き魔の被害に遭ったり、”灰色の魔女”と出会ったり……、また、”タイトル回収”もあったり、ショート姿の「イレイナ」にも……。

全然飽きることなく読める「魔女の旅々」第3巻! 一応第3巻で「魔女の旅々」は一区切りです。気になった方はぜひ読んでみて下さい!

【管理人のオススメ度】

★★★★★★★★★★

「魔女の旅々」4巻の主な内容

あるところに旅する魔女がいました。名前はイレイナ。
まだ見ぬ景色、偶然のめぐり逢わせを求め、ひたすらに旅を続けます。
今回出会うのは、ポンコツな女スパイ、懐かしい黒髪の少女、毒林檎を食べた女性、名探偵、美食家と読書家、自称・美少女歴史家、水没した街の魔法使い、飛竜、氷の街の怪物、「薔薇の魔女」。そして、眠るごとに全ての記憶を失う、謎の少女アムネシア。
イレイナは、この少女が目指す「ある国」まで同行する事になります。
「泣き止んだら、旅の続きをしましょう?」
唯一の手掛かりはアムネシアの日記帳だけ。
この二人旅の終焉にはいったい何が待ち受けているのでしょうか。
「私も忘れません。あなた達のこと」

一人旅を満喫する「イレイナ」はこの四巻でも様々な国を訪れ、様々な人と出会っていきます!

ハードボイルドな女性になろうと奮闘するスパイの少女「ユーリィ」と出会ったり……。

毒林檎(どくりんご)を食べた女性、そして、殺人事件だと……、毒林檎を食べさせられたと躍起になる名探偵の存在であったり……。

水に沈んだ国『水没街区』を訪れ、何故かいきなり捕まってしまう「イレイナ」……、そこで美少女考古学者「ヴィオラ」と魔導士「アトリ」と出会ったり……。

そんな『水没街区』には悲しい歴史を抱えていたり……。

忘却紀行の「アムネシア」、眠るごとに記憶を失う謎の少女とともに「イレイナ」は旅をする!?

あるところに、一日で記憶がなかったことになってしまう不思議な少女がおりました。

名前は「アムネシア」、齢は十七……、彼女には憶えていることは何もなく、ただ寝る前にサーベルの手入れをするだとか、朝起きたら日記を読むだとか、そういった身体に染みついた習慣だけが、彼女には残っていました。

「アムネシア」の出身は、信仰の都『エスト』と呼ばれる閉ざされた国であり、彼女はその国を目指して現在旅をしているらしい。

そんな少女と「イレイナ」は出会い、しばらくの間、「アムネシア」とともに信仰の都『エスト』まで旅をすることになります……、しかし、一日が過ぎる度に「イレイナ」のことを忘れて……。

「なんですかセクハラですか。上等ですね」

何故「アムネシア」は信仰の都『エスト』を目指すのか……、「イレイナ」と「アムネシア」がその国に辿り着いた時、全てが明らかになる!? 四巻も最高に面白い! 気になった方はぜひ読んでみて下さい。

【管理人のオススメ度】

★★★★★★★★★★

「魔女の旅々」5巻の主な内容

あるところに一人の魔女がいました。名前はイレイナ。
幼少の頃に読んだ「ある本」の影響で、長い旅を続けています。
今回出会うのは、大きな鳥籠に住まう魔女、冷酷な王女と大怪盗、星屑の髪の少女と夜闇の髪の少女、「風車の都」の王女と女騎士、「信仰の都」から旅立った姉妹、未来を見通す謎の預言者、そして、敬愛する師匠と因縁浅からぬ黒髪の少女たち。新たな邂逅もあれば、懐かしい面々との再会も……。飽きもせずに、奇妙な事件に首を突っ込んで、厄介な人々との出会いと別れを楽しんでいるようです。
「私も大好きですよ。――皆さんのこと」
イレイナが綴る不思議な旅日記、まだまだ先は続きます。

今、読んでいる途中です。

以上、「魔女の旅々」の紹介でした。

後の巻についても読み終わり次第、更新していこうと思います。

気になった方はぜひ、読んでみて下さいね。

「ここまで読んでくれた方、ありがとうございました<(_ _)>」

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