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「賭博師は祈らない」の評価と感想 賭博師の生き方に注目した歴史系フィクション

「賭博師は祈らない」というラノベをご存じでしょうか?

この作品は、『電撃文庫』で出版されているライトノベルです。

ちなみに、「このライトノベルがすごい!2018」文庫部門21位、新作部門で7位にランクインした作品です。

今回は、「賭博師は祈らない」の評価と感想を紹介していきます。

この機会にぜひ、この作品について知っていただければと思います。

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「賭博師は祈らない」の評価と感想

画像は【電撃文庫公式twitter】より引用

賭博師と奴隷の少女の二人が紡ぎ出す見逃せないストーリーがそこにある!

周藤蓮 」先生の「賭博師は祈らない」。

フィクション混じりだけれども、イギリスの世感感がそのまま伝わってくる文章の書き方で、読んでいてイギリスの街並や暗い感じの風景が想像しやすい作品でした。

その中で、賭博師と奴隷という二人の出会いから、「この先この二人はどのような道を歩んでいくのだろうか?」と非常に気になっていきます。

また、賭博師と奴隷の少女というのは、斬新な組み合わせだと思いましたし、賭博師としての生き方に着目している点は、「今までにこのようなライトノベルはないな」と思えてきます。

その他にも、賭博師と奴隷の少女が徐々に打ち解けていくところも見逃せません。

「どうでもいい」が口癖で本当の気持ちをあまり表に出さない賭博師と意思疎通が出来ない奴隷の少女、この二人が自分の思いに気付いた時、最後に感動が待っています。

しかも最後の最後に、「賭博師は祈らない」というタイトル回収にも鳥肌が立ちました。

また、イラストに関して、イラストレーターは、「ニリツ」先生が担当しています。

イラストは、毎巻毎巻少し官能的に描かれている奴隷の少女が印象的です。

「リーラ」のイラストは美しいし、読んでいる内に自然と彼女に魅了されてしまいます。

そんな「賭博師は祈らない」の評価は、10点中9点です。

「賭博師は祈らない」は、ぜひおすすめのライトノベルなのでぜひ読んでみて下さい。

ここから「賭博師は祈らない」の主なストーリー、登場人物の紹介をしていきます。

「賭博師は祈らない」の主なストーリー

『これから賭博師として生きていこうと思うなら、三つのことを守らなくちゃいけないよ』

清教徒(ピューリタン)の力が衰えるにつれて、賭博の文化は、瞬く間に帝都と、そしてイギリス全土を覆われ、やがて、最もありふれた娯楽になっていった。

そして、後に、その時代は、”賭博の世紀”と呼ばれることになる。

賭博師「ラザルス・カインド」は、賭博で何もかもが決まってしまうそんな時代を生きていた。

「ラザルス」は、かつて孤児であったのだが、ある賭博師と人生で初めての契約をし、賭博師としての人生を与えられることになった。

そんな死んでしまった養父による”三つの教え”を守ってきた「ラザルス」は、日頃から大きな勝ちを狙わず、賭場に嫌われるようなことは決してしなかった。

しかし、ある夜、「ラザルス」は、賭博で勝ちすぎてしまい、大金を手に入れることになってしまう。

「ラザルス」は、その賭場から目を付けられたくないと思ったので、利益還元のために、ある商品、すなわち、”奴隷”を購入することになって……。

そして、届いた商品は、「リーナ」という名の奴隷の褐色の少女であった。

そんな「リーナ」は、喉を焼かれてしまったために、言葉を発することもできず、また、怯えたような表情しか見せなかった。

「ラザルス」は、「リーナ」をどうでもいいと思っていたのだが、コイントスにより、メイドとして雇うことになって……。

そこから「ラザルス」と「リーナ」、二人の関係は始まっていくのだが、徐々に「ラザルス」は、どうでもよかった「リーナ」に善意のような行為を向けることになっていきます。

「賭博師は祈らない」の登場人物

  • ”どうでもいい”が口癖、”負けない、勝たない”を忠実に守る賭博師「ラザルス・カインド」
  • 意思疎通が出来ない奴隷の少女「リーラ」
  • 「ラザルス」の友人で、ストリートファイター「ジョン・ブロートン」
  • 「ラザルス」の賭博仲間「キース」
  • 「ラザルス」の元恋人「フランセス・ブラドック」

ここまでが「賭博師は祈らない」の主なストーリー、登場人物の紹介でした。

「賭博師は祈らない」どんな展開のストーリー?

ここから「賭博師は祈らない」のそれぞれの巻に関して、紹介していきたいと思います。

「賭博師は祈らない」1巻の主な内容

 十八世紀末、ロンドン。
 賭場での失敗から、手に余る大金を得てしまった若き賭博師ラザルスが仕方なく購入させられた商品。
 ――それは、奴隷の少女だった。
 喉を焼かれ声を失い、感情を失い、どんな扱いを受けようが決して逆らうことなく、主人の性的な欲求を満たすためだけに調教された少女リーラ。
 そんなリーラを放り出すわけにもいかず、ラザルスは教育を施しながら彼女をメイドとして雇うことに。慣れない触れ合いに戸惑いながらも、二人は次第に想いを通わせていくが……。
 やがて訪れるのは二人を引き裂く悲劇。そして男は奴隷の少女を護るため、一世一代のギャンブルに挑む。
 第23回電撃小説大賞〈金賞〉受賞作!

賭博師の末路、薄っぺらい無価値な命

ある日、「クーリィ・バロー」というコーヒーハウスの経営者が「ラザルス」の自宅を訪ねてくることになります。

コーヒーハウスには、いくらかの賭場があり、「クーリィ」のコーヒーハウスも例外ではない。

しかし、そこでどうやらイカサマが起きているらしく、「クーリィ」は、そのイカサマを見抜けずにいた。

というのも、賭場の側が負ければそれは店の損失となります。

そのため、「クーリィ」は、「ラザルス」にそのイカサマを見抜いてもらうべく依頼することになって……。

「ラザルス」は、その依頼を承諾することになるのだが、一方で、賭博師の命というのは薄紙のように軽く、価値のないものだと「ラザルス」は、改めて思い知ることになります。

賭博師の果てに残るものは、何一つなく、また、簡単に死ぬことさえあれば、死んだとしても、その賭博師のことを省みるものは、誰一人としていないという無意味な死。

そして、「ラザルス」は、誰にも話したことがない過去のことを初めて「リーラ」に打ち明けることになって……。

「ラザルス」と「リーラ」を引き裂く悲劇

「ラザルス」は、「リーラ」と共に過ごす内に、彼女に影響されたか、自分が変わっているということを自覚し始めていきます。

その一方で、ウッドボードを手渡された「リーラ」も少しずつ自身の気持ちを「ラザルス」に伝えるようになっていき……。

しかし、そんな「ラザルス」と「リーラ」のもとに、予期しない来客が訪れることになる。

その来訪が、二人を引き裂く”ある悲劇”になろうとは……。

それ故に、「ラザルス」は「リーラ」を助けだすため、賭博師として初めて”勝つ”ために、賭けをすることに! 第23回電撃小説大賞〈金賞〉を受賞した作品、ぜひ読んでみて下さい。

【管理人のオススメ度】

★★★★★★★★★☆

「賭博師は祈らない」2巻の主な内容

 奴隷の少女リーラの救出劇から一週間。賭場を負かし一人の女を守った代償はしかし大きかった。「負けない、勝たない」をモットーにしていたラザルスは賭場に出向くこともできなくなり、帝都を旅立つことを決める。それは、少しずつ心を開き始めたリーラを連れての道楽旅行になるはずだったが……。
「ねえ、ラザルス。私と結婚しましょ?」
 道中立ち寄った村でラザルスを待ち受けていたのは、さる事情で窮地にある地主の娘エディスからの突然の求婚だった。一方、リーラは二人のやりとりを覗いてしまい、自分はラザルスにとって不要なのではないかと想い悩み始める。「奴隷」である彼女が出した結論とは――。
少女たちの想いを受け、やがてラザルスは危険なギャンブルに打って出る。

今、読んでいる途中です。

以上、「賭博師は祈らない」についてでした。

気になった方は、ぜひ購入してみて下さいね。

後の巻に関しましても読み終わり次第更新していくつもりです。

「ここまで読んでくれた方、ありがとうございました<(_ _)>」

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