「復讐の聖女(ラ・ピュセル)」感想と評価 光の剣を持った表紙イラストが美しすぎる!
「復讐の聖女(ラ・ピュセル)」というライトノベルをご存じでしょうか?
この作品は、『スニーカー文庫』で出版されているライトノベルです。
今回は、「復讐の聖女」の評価と感想を紹介していきます。
この機会にぜひ、この作品について知っていただければと思います。
「復讐の聖女(ラ・ピュセル)」の評価と感想
INDEX
画像は【スニーカー文庫公式twitter】より引用
光の剣を持った表紙イラストが美しすぎるの一言! 今再び蘇った「ジャンヌ・ダルク」による復讐劇の幕が上がる!
「高橋祐一」先生の「復讐の聖女」。
この作品は、火刑台で火炙りの刑となり死した「ジャンヌ・ダルク」が再び蘇り、”裏切り者”を探すため復讐を開始する……、というお話です。
いや~、なかなかストーリーが作り込まれていて面白かったですよ!
参考文献の量もかなり多く、「ジャンヌ・ダルク」についてよく調べておられるってしっかりと伝わってきましたね~
個人的には、裏切り者を探していくっていう所がなかなか興味をそそられ、「ジャンヌ」が何故火炙りの刑に処されることになったのか、と謎が少しずつ垣間見られてくる所はページをめくりたくなる要素でした!
ただ、ダークファンタジーとしての要素とキャラクターが少し弱かったのかなと正直思いました。
ストーリー自体にそこまでダークファンタジー感というのはなく、どちらかというと結構あっさりしていました……、えげつない描写などはあまりなかったように思えます。
キャラクターに関しましても、好感を持てるかと問われると「うーん」でした……、もうちょっと深掘りが欲しかったかな……。
イラストに関して、イラストレーターは「岩本ゼロゴ」先生が担当しています。
光の剣を持った「ジャンヌ・ダルク」の表紙イラストは、言葉が出ないほど美しすぎる……。
表紙のイラストは本当にダークな感じで美しかったです……、そのイメージと合っていたら完璧だったのではないかと思いますね~
でも、お世辞抜きにして面白い作品なので、ぜひとも気になった方は「ジャンヌ・ダルク」の行く末を見届けてみては?
そんな「復讐の聖女」の評価は、10点中8点です。
ここから「復讐の聖女」の主なストーリー、登場人物の紹介をしていきます。
「復讐の聖女」の主なストーリー
「ギョーム・マンション」は、礼拝堂で祈りを捧げていた。
そんな時、上衣(コタルディ)をまとった修道女に「ずいぶんと物憂げな顔ですね」と突然声をかけられることになり……。
それもそのはず、ルーアン異端裁判所書記官である「ギョーム」は三年前に起きたあの日以来ずっと悩み続けていたからだ。
「ずっと悔やんでいるんだ。ある女を救えなかったことを」
「ギョーム」は一人の娘を救えなかった、かえって何も罪のない聖女のような娘を死に追いやってしまっていた……、その娘の名前とは……。
「乙女ジャンヌ(ジャンヌ・ラ・ピュセル)!」
その名前を発したのは目の前に立つ修道女であり、間違いなく業火に焼かれて死んだ「ジャンヌ・ダルク」がそこには立っていたのであった。
そうして、「ジャンヌ」は光輝く剣で「ギョーム」の首を刎ねることになってしまい……。
「わたしは蘇った。復讐(ヴィンディクタ)のために」
「ギョーム」は目を覚ますと、目の前には「ジャンヌ」がいて……、そんな彼女は突然「ギョーム」に復讐(ヴィンディクタ)の手伝いをするよう告げることになります。
その復讐とは、「ジャンヌ」を裏切った者たちが自分の愚かさを悔やみ、もがき苦しむさまを見るということ、そして、”裏切り者”を捜索することであった。
そうして「ギョーム」は、真実を探る名目の下「ジャンヌ」に協力をすることになります。
「お前がわたしの裁判の一部始終を見届けたように、今度はお前にはわたしの復讐(ヴィンディクタ)と、『裏切り者』を探す旅のすべてを見届けてもらおう。それがお前の贖罪だ。すべてが終わったとき、わたしはお前を赦すだろう」
「復讐の聖女」の登場人物
- “オルレアンの乙女”として知られ、一方で異端の罪で処刑されてしまった「ジャンヌ・ダルク」
- ルーアン教会裁判所の書記官「ギョーム・マンション」
- 「ジャンヌ」の従者「オーヴィエット」
ここまでが「復讐の聖女」の主なストーリー、登場人物の紹介でした。
「復讐の聖女(ラ・ピュセル)」どんな展開のストーリー?
「復讐の聖女」はどんな展開なのか、簡単にそれぞれの巻について、紹介していこうかと思います。
「復讐の聖女」1巻の主な内容
十五世紀フランス。火刑台に散ったはずのジャンヌ・ダルクは蘇った。自分を陥れた者たちに復讐するために――。
ジャンヌの処刑裁判で書記官を務めた青年ギョームは、罪なき彼女を救えなかったことを悔やんでいた。「あの裁判の不正を、俺は正さなければならなかった……なのに」
懴悔に訪れた礼拝堂で、ギョームは蘇ったジャンヌに出会う。“真実を語らせる力”を見込まれ、ジャンヌを敗北へ導いた裏切り者を探すことになったギョームだが、彼女の復讐は凄惨で――
「次の相手を早く殺せ、という神の声が聞こえるのだ」
不死身の聖女と、真実を求める青年の、復讐と贖罪の物語。
”復讐”と”裏切り者”を探すために……、「ジャンヌ・ダルク」は蘇る!?
復讐のため「ジャンヌ」と旅をすることになった「ギョーム」……、そんな旅には幼い少女「オーヴィエット」も一緒に旅をしており……。
「オーヴィエット」は戦乱で両親を失ったらしく、その後「ジャンヌ」の従者として旅をしており、そんな「オーヴィエット」は「ギョームさんがあたしのことお嫁さんにしてよ」とか突然言い出して……。
と、そんな穏やかな三人の旅の道中であったが、目的地のシノン城へと辿り着くと一転「ジャンヌ」は「ギョーム」にだけ聞こえるようにこのような事を言い出すことになります。
「わたしはこれから、シャルル王を殺しに行く」
そう、この城は「ジャンヌ」が初めて国王である「シャルル七世」と対面した場所であったのだ。
復讐の為、次の相手を早く殺せと神の声が聞こえる不死身の「ジャンヌ・ダルク」
「ジャンヌ」は「ギョーム」の言い分を無視して全く振り返りもせずに王の首を刎ねることしか考えていなかった。
そうして「ジャンヌ」は陛下と再会するやいなや、どこから現れたのかも分からない光の剣で国王の首を切断することになります。
しかも、城にいる大衆の目を釘付けにした状態で……、「ジャンヌ」は王室侍従長までも手をかけることになり……。
「抑えられぬ衝動が、王を殺せとわたしに囁いたのだ」
「ジャンヌ」は心臓を刺されても死なない不死身となって……、正真正銘の”化け物”となって復讐劇を繰り広げていくことになります。
そんな「ジャンヌ」は、国王の生首を置いて「さあ、ギョーム。二人に話しかけてくれ」とか言い出して……。
聖女である「ジャンヌ」を貶めた人物は誰なのか、その目的とは一体何なのだろうか……、気になった方はぜひ読んでみて下さいな!
【管理人のオススメ度】
★★★★★★★★☆☆
以上、「復讐の聖女(ラ・ピュセル)」の紹介でした。
後の巻についても出版され次第、更新していこうと思います。
気になった方はぜひ、読んでみて下さいね。
「ここまで読んでくれた方、ありがとうございました<(_ _)>」