「天気の子」感想と評価 少年少女たちだけが知っている世界の秘密の物語!
「天気の子」という小説をご存じでしょうか?
この作品は、『角川文庫』で出版されている小説で、初版発売日が2019年7月18日です。
今回は、「天気の子」の評価と感想を紹介していきます。
この機会にぜひ、この作品について知っていただければと思います。
「天気の子」の評価と感想
画像は【カドブン公式twitter】より引用
雨が降り止まない東京を舞台に少年少女たちだけが知っている世界の秘密の物語!
「新海誠」先生の「天気の子」。
大人たちの選択、そして少年たちが決断した世界を変えてしまうほどの選択……。
錯綜する各登場人物のリアルな心情に加え、最後に訪れる結末にページをめくる手が止まらなくなります。
終盤は感動もありつつも少しもやもやと残ってしまうシーンでもありますが……、そのもやもやを読んだ後も考えさせられるのが良い。
彼らが下した選択は果たして正しかったのか、それとも正しくなかったのか私には全く分かりませんが、それでも「この結末で良かったんだ」と心から思える作品でした。
また、「愛にできることはまだ」や「大丈夫」と「RADWIMPS」の楽曲と連動したタイトルがつけられており、そのタイトルの意味を考えるのもなお良しですね。
なお、映画を観た後でも読みたくなるほどです。
映画では雨が降る世界観や晴れになる瞬間の風景など言葉にできないくらいの素晴らしさなのですが、小説では情景や登場人物の心情などがしっかりと文字で表現されており、映画にはない面白さがありましたね。
映画とはまた違った視点で楽しむことのできる小説「天気の子」、世界観がたまらなく引き込まれる作品ですので気になった方はぜひ読んでみてほしい。
そんな「天気の子」の評価は、10点中9点です。
ここから「天気の子」の主なストーリー、登場人物の紹介をしていきます。
「天気の子」の主なストーリー
「あいつには前科があるらしい」とか、「今でも警察に追われているらしい」とか、僕が学校でそんな噂をされるようになったのは、二年半前の東京での出来事がきっかけだった。
噂をされること自体はどうということもなかったけれど、僕はあの夏の東京での出来事を、島の誰にも話さなかった。あの夏の出来事をまるごと抱えたまま、僕はもう一度東京に行くのだ。
十八歳になった今、今度こそあの街に住むために。
もう一度あの人に会うために。
この二年半、雨は常にそこにあった。どんなに息を殺しても決して消せない鼓動のように。
東京で彼女は生きている。彼女がいるかぎり、僕はこの世界にしっかりと繋ぎとめられている。
「――だから、泣かないで、帆高」
彼女に再会する前に、僕たちに起きたことを理解しておかなければ。いや、たとえ理解は出来なくても、せめて考え尽くさなければ。
僕たちに何が起き、僕たちは何を選んだのか。そして、これから彼女にどういう言葉を届けるべきなのか……。
すべてのきっかけは、あの日。彼女が最初にそれを目撃した日。彼女が語ってくれたあの日の出来事が、すべての始まりだったんだ。
これは、僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語……。
彼女とともに過ごした、あの年の夏。
東京の空の上で僕たちは、世界の形を決定的に変えてしまったのだ。
「天気の子」の登場人物
- 家出少年「森嶋帆高(もりしまほだか)」
- 100%の晴れ女「天野陽菜(あまのひな)」
- 有限会社K&Aプランニングの代表取締役「須賀圭介(すがけいすけ)」
- 「須賀」の事務所でバイトする女子大学生「夏美(なつみ)」
- 「陽菜」の妹「凪(なぎ)」
以上、「天気の子」の紹介でした。
気になった方はぜひ、読んでみて下さいね。
「ここまで読んでくれた方、ありがとうございました<(_ _)>」