「ぼくたちの青春は覇権を取れない。」感想と評価 様々な視点でアニメを交えて物語が展開していく
「ぼくたちの青春は覇権を取れない。―昇陽高校アニメーション研究部・活動録―」というライトノベルをご存じでしょうか?
この作品は、『電撃文庫』で出版されているライトノベルです。
ちなみに、「第24回電撃小説大賞」で最終選考まで残った作品みたいですよ。
今回は、「ぼくたちの青春は覇権を取れない。」の評価と感想を紹介していきます。
この機会にぜひ、この作品について知っていただければと思います。
「ぼくたちの青春は覇権を取れない。」の評価と感想
INDEX
画像は【電撃文庫公式twitter】より引用
様々な視点でアニメを交えて物語が展開していくのは個人的に好きな所で面白い!
「有象利路」先生の「ぼくたちの青春は覇権を取れない。」。
第24回電撃小説大賞最終選考まで残った作品を改稿した形で世に出版された作品なのですが、本当に面白かった作品です。
最初の方は、アニメ+ミステリーって感じで部長の推理中心に物語は展開していきます。
そして、後半の展開はアニメ+人間味溢れるドラマがあってマジで読み応えがあり、なんか様々な視点でアニメを交えて物語が展開していくのは個人的に好きな所でした。
また、最後の展開の持っていき方は大満足の作品で、「まさか『坂井九太郎』があんな台詞を言うなんて」って思うかもしれませんよ。
最後まで納得のできる作品でしたし、一巻完結だけど続きも少し読んでみたいかなと思わせるそんな作品でもありましたね~
私もアニメが好きなので、アニメが好きな人にとったら嵌まるかもしれませんよ!
イラストに関して、イラストレーターは「うまくち醤油」先生が担当しています。
表紙のあのスカートぎりぎりの「岩根」さんも良かったし、モノクロの方のイラストでも「田中」や「馬越」さんのイラストなどをはじめ本当に魅力的でしたよ!
キャラクターが本当に良い作品なので、カラーやモノクロのイラストを堪能して欲しいです。
アニメをただ観る『昇陽高校アニメーション研究部』なのですが、彼らにとって本当の”居場所”なんだなと思える作品で読了感もありますので気になった方はぜひ読んでみて下さい。
そんな「ぼくたちの青春は覇権を取れない。」の評価は、10点中10点です。
ここから「ぼくたちの青春は覇権を取れない。」の主なストーリー、登場人物の紹介をしていきます。
「ぼくたちの青春は覇権を取れない。」の主なストーリー
「どんな人間であれ、一日でアニメを約57本しか観ることが出来ない」
『昇陽高校アニメーション研究部』に所属している「坂井九太郎」は、アニメを愛し没頭している部長「阿仁田伊之」から”30分アニメ”は何たるかという指導を今まさに受けていた。
『昇陽高校アニメーション研究部』には、部長の幼なじみである「馬越莉嘉」を加えた計3人の部員で活動していた。
その部活内容とは、ダラダラと部長が紹介したアニメを観るだけの部であったのだが、『昇陽高校アニメーション研究部』には”伝統”があるらしくそのおかげで今までずっと続いているとのことであった。
しかし、『昇陽高校』の学則には部員数を5人確保することができなければ廃部とし、また、生徒会からも目をつけられているというのが現状であった。
「坂井。部長命令だ。部員をあと二人確保してこい。お前だけが頼りだ」
そのような事を「坂井」は言われる始末でもあって……。
そんなある日、「坂井」は部長から今日の活動は中止だと告げられ、その代わりにとあるDVDを明日までに観ておけと言われてしまうことになります。
しかし、部長から渡されたDVDを教室に忘れてしまった「坂井」は学校に取りに戻ることになるのだが……。
教室で「坂井」が目にしたのは、「坂井」の席で三枚のDVDを並べて眺めている一人の女の子の姿であり、その女の子とは「岩根美弥美」であった。
「……岩根さんも、アニメ好きなの?」
「ぼくたちの青春は覇権を取れない。」の登場人物
- 『昇陽高校アニメーション研究部』に所属する自称モブキャラ「坂井九太郎(さかいくたろう)」
- 「坂井」と同じクラスに所属する黒髪美少女「岩根美弥美(いわねみやび)」
- 『昇陽高校アニメーション研究部』部長、アニメをこよなく愛する「阿仁田伊之(あにたゆしゆき)」
- 『昇陽高校アニメーション研究部』副部長、「阿仁田」の幼なじみ「馬越莉嘉(うまこしりか)」
- セーラー服を着た謎の少女「田中(たなか)ひろ」
- 『昇陽高校アニメーション研究部』を廃部にしようとしている生徒会会長「咲宮詩優(さきみやしゆ)」
ここまでが「ぼくたちの青春は覇権を取れない。」の主なストーリー、登場人物の紹介でした。
「ぼくたちの青春は覇権を取れない。」どんな展開のストーリー?
「ぼくたちの青春は覇権を取れない。」はどんな展開なのか、簡単に紹介していこうかと思います。
「ぼくたちの青春は覇権を取れない。」1巻の主な内容
「どんな人間であれ、一日でアニメを約57本しか観ることが出来ない」
ぼく、こと坂井九太郎が所属するアニ研は、上記のような世迷言を乱発する部長をリーダーとするダラダラ部活動だ。(ちなみに30分アニメからCMを抜くとOPED含め実質25分だからそれで計算して57本らしい。なんてアニメバカなんだろう)。部員はぼくと部長と、部長の幼馴染さん(女性。現実にいるんだ……なんてアニメキャラっぽいんだろう)の3人のみ。
生徒会にも目をつけられてるようだし、果たして今後どうなるのかなと思っていたところに、来訪者が現れた。それはぼくの学年で一番注目を集めている美少女・岩根美弥美さん。彼女の出現を皮切りに、部には「アニメ」にまつわるちょっとした事件が次々と巻き起こり――?
学校で注目されている美少女「岩根美弥美」、そんな彼女はアニメ好きなの!?
「岩根美弥美」は学年で注目されている黒髪の美少女であり「坂井」と同じクラスであったのだが、滅多に口を開くことがなく、誰とも喋らず、誰にも混ざらず、誰からも触れられない不思議な存在の女の子であった。
そんな彼女が今まさに「坂井」の席で、しかもアニメのDVDを並べて見ていたのだから、「坂井」は「岩根」さんもアニメが好きなのか疑問に思うことになって……。
そうして「岩根」さんから返ってきた言葉が「…………普通ぐらい」という言葉であり、「岩根」さんは掃除をしていたらたまたまDVDが入ってあるカバンに箒が当たったらしく今の状況へと至ってしまったとのことであった。
「ねえ、岩根さん。もし良かったらなんだけど、このアニメ、今から一緒に観ない?」
「岩根」さんが観たいアニメとは何なのか? そこにはとある事情があって……。
「坂井」は、「岩根」さんに『昇陽高校アニメーション研究部』に入って貰うべく部室で一緒にアニメを観ないかと誘うことになるのだが、観たいアニメは今手にしているDVDではなかった。
そんな「岩根」さんは、「坂井」に自身が観たいアニメを教えて欲しいと突然言い出すことになります。
というのも、「岩根」さんが唯一観たいと思っているアニメが何なのか本人にも分からないようで、「岩根」さんが観たいアニメとは小さい頃に観ていたアニメであり、そのアニメに関する情報がほぼほぼなかった。
ただあるとしたらいい話ということくらいで、そのため、「坂井」はアニメ狂いのあの人に力を借りることになります。
「明日ぼくと一緒に行こう。きみの観たいアニメを探してくれる人が、そこにいるから」
『昇陽高校アニメーション研究部』を舞台に”アニメ”を中心に物語は展開していく!? 読んでいくとなかなか嵌まる作品なのでぜひ読んでみて下さい!
【管理人のオススメ度】
★★★★★★★★★★
以上、「ぼくたちの青春は覇権を取れない。」の紹介でした。
1巻完結の作品なので、気になった方はぜひ読んでみて下さいね。
「ここまで読んでくれた方、ありがとうございました<(_ _)>」