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「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」感想と評価

「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」という小説をご存じでしょうか?

この作品は、『メディアワークス文庫』で出版されている小説で、初版発売日が2019年7月25日です。

今回は、「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」の評価と感想を紹介していきます。

この機会にぜひ、この作品について知っていただければと思います。

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「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」の評価と感想

画像は【メディアワークス文庫公式twitter】より引用

”愛”の証明とは? 不自由な愛の物語であると同時に、感動の愛の物語

斜線堂有紀」先生の「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」。

最後の結末をたとえ知っていたとしても、感動してしまう良作。

彼女と過ごした夏の時間は一銭の価値もないのに、彼女の死体には三億円の価値がある。

チェッカーゲームを通じ彼女との距離が縮まっていく一方、致死の病が彼女を蝕んでいく。

大金を前にして目の色を変える周囲の人たち。愛を証明し続けなければならない少年。

彼女の傍に居続けることさえ証明できない少年の葛藤……、そして、そこから出した少年の”正解”とは……?

人々が抱く感情を良い部分も悪い部分もよく表した一冊であり、文章表現・ストーリー展開も素晴らしいの一言。

色々と考えさせられますし、二人の時間がずっと続けばいいのにと何度思ったことか。

ちなみに、「弥子」さんの「……来ちゃった」の一言には心奪われてしまいますね。

表紙イラストに関して、イラストレーターは「くっか」先生が担当しています。

表紙はまさにこのシーンといってもいいほどのイラストを表しており、「これしかないわ!」という精度の高さ。

不自由な愛の物語を描いた感動作! 彼らが出した”正解”とは何なのか? 気になった方はぜひ読んでみて下さいな!

そんな「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」の評価は、10点中10点です。

ここから「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」の主なストーリー、登場人物の紹介をしていきます。

「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」の主なストーリー

弥子さんと過ごした時間には一銭の価値も無いのに、彼女の死体には三億円以上の価値がある。

僕の押している車いすには三億円が座っている。

今の「弥子」さんは僕に笑いかけることも、チェッカーをしてくれることもないけれど、それでも、そういうことをしてくれた「弥子」さんよりずっと価値がある。

それがどうしようもなく悲しい。

夜道を歩きながら今までのことを考える「江都」。

今ここに居ることは間違っているのか、それとも、正解なのか……、「弥子」さんと出会って、僕は沢山の間違いを犯してきた。

けれど、正解だって多少は選んできたはずだ。

僕は「弥子」さんとの思い出を回想するけれども、決して歩みを止めずただただ歩き続ける。

最初の間違いは、僕が昴台サナトリウム――とある病気の為に建てられた特別な療養所――に隣接する道を通ったことだった。

僕はそこで一人の女子大生「都村弥子」と出会うことになる。

「弥子」さんは身体が金塊に変わる致死の病”金塊病”を患っており、彼女は「江都」に死後三億で売れる自分の相続を持ち掛ける。

「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」の登場人物

  • 片田舎に暮らす中学生「江都日向(えとひなた)」
  • 致死の病”金塊病”を患う女子大生「都村弥子(つむらやこ)」

ここまでが「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」の主なストーリー、登場人物の紹介でした。

「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」どんな展開のストーリー?

「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」はどんな展開なのか紹介していこうかと思います。

「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」の主な内容

 片田舎に暮らす少年・江都日向は劣悪な家庭環境のせいで将来に希望を抱けずにいた。
 そんな彼の前に現れたのは身体が金塊に変わる致死の病「金塊病」を患う女子大生・都村弥子だった。彼女は死後三億で売れる『自分』の相続を突如彼に持ち掛ける。
 相続の条件として提示されたチェッカーという古い盤上ゲームを通じ、二人の距離は徐々に縮まっていく。しかし、彼女の死に紐づく大金が二人の運命を狂わせる――。
 抱えていた秘密が解かれるとき二人が選ぶ『正解』とは?

夏の終わりに君が死ねば完璧だったから

「単刀直入に言うよ。エト、私を相続しないか?」

ただし、三億円を相続するには”条件”がある。

その条件とは、チェッカーという古い盤上ゲームで一度でも「弥子」さんを負かすこと。

唐突なことで戸惑う「江都」。

「……そんなバグで出来たお金、受け取れません。やっぱりおかしいですよ、こんなゲームで……」

「反省したならもう二度と言わないでくれないかな。私は君が来てくれるだけいいの。エトが来てくれないと寂しいよ」

チェッカーを通じ、二人の距離は縮まっていくのだが、三億円という大金が二人の運命を狂わせることになる。

もしこのような状況になってしまったら、自分はどんな決断をするだろうか。彼らの愛の物語をぜひ読んであげて下さい。

【管理人のオススメ度】

★★★★★★★★★★

以上、「夏の終わりに君が死ねば完璧だったから」の紹介でした。

気になった方はぜひ、読んでみて下さいね。

「ここまで読んでくれた方、ありがとうございました<(_ _)>」

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