「先生とそのお布団」感想と評価 これまでにはなかった感無量なライトノベル!
「先生とそのお布団」というライトノベルをご存じでしょうか?
この作品は、『ガガガ文庫』で出版されているライトノベルで、初版発売日が2017年11月27日です。
今回は、「先生とそのお布団」の評価と感想を紹介していきます。
この機会にぜひ、この作品について知っていただければと思います。
「先生とそのお布団」の評価と感想
INDEX
画像は【ガガガ文庫公式twitter】より引用
これまでにはなかった感無量なライトノベル! リアルな苦悩を描いた「石川布団」と「先生」の作家生活の始まり!?
「石川博品」先生の「先生とそのお布団」。
「石川布団」という作家と人の言葉を話す猫「先生」の日常を描いたライトノベル!
これほどまでに引き込まれると思っていなかったし、リアルな苦悩を描いた作家生活、そして「先生」の存在が何より際立っていた作品です。
最後まで読んだ後、ここまで「先生」を愛おしく思うとはっっ!!
まさに感動の一言であり、「先生」の存在が「石川布団」を支えていたと頷ける一冊でした。
また、「先生とお布団」を読んでいて「石川」先生ってこんなラノベ作家だったんだなとより親近感が湧きましたね。
個人的に数冊「石川」先生のラノベを読んできて、本作品でもいくつか登場してこういう経緯で世に出版されたのかという驚きもありました。
イラストに関して、イラストレーターは「エナミカツミ」先生が担当しています。
「石川」先生ってこんな感じなのかな……、「和泉美良」も可愛いし、あのカラーイラストの「先生」の存在よ!! もう、最高!
純文学よりのライトノベル……!? 個人的には100点満点の作品であり、読んだ人を感動するラノベですので気になった方はぜひ読んでみてください!
そんな「先生とそのお布団」の評価は、当然10点中10点です。
ここから「先生とそのお布団」の主なストーリー、登場人物の紹介をしていきます。
「先生とそのお布団」の主なストーリー
九年間住んだ部屋はいまや空っぽだった。
彼はライトノベル作家で、筆名を「石川布団」といった。二〇〇九年にデビューして、その後細々と本を出してきた。
「布団」は猫とともに暮らしており……、その猫は「布団」にとって特別であり”先生”でもあった。
九年間、小説を書くときにはいつもそばに猫がいて、その猫がいなければ小説なんて書けなかった。
しかし、その猫はもういない。
これは「石川布団」という作家と、人語を解す「先生」と呼ばれる不思議な猫とがつむぎ合う苦悩と歓喜の日々……。
「先生」との出会いを引き合わせた人物は「和泉美良」という作家。それは『ピコピコ文庫』のパーティ会場であった。
「石川さん、子猫飼いませんか」
当時、中学二年生であった彼女はプロの作家として商業デビューもしている圧倒的才能を持つライトノベル作家であった。
そんな彼女から「布団」は子猫を譲り受けることになっていたのだが……、どういうわけか「布団」の元に連れられてきたのはかわいらしくも何ともない、九歳の大柄な成猫・「ロック」こと「先生」であった。
「先生とそのお布団」の登場人物
- 新人賞を受賞し小説家デビューを果たすも売れない作家「石川布団(いしかわふとん)」
- 湯豆腐好きな人語を解する猫「先生」
- 「先生」と暮らすきっかけを作ってくれた若き作家「和泉美良(いずみみら)」
ここまでが「先生とそのお布団」の主なストーリー、登場人物の紹介でした。
「先生とそのお布団」どんな展開のストーリー?
「先生とそのお布団」はどんな展開なのか、簡単に紹介していこうかと思います。
「先生とそのお布団」1巻の主な内容
これは石川布団という作家と、人語を解す「先生」と呼ばれる不思議な猫とがつむぎ合う苦悩と歓喜の日々。企画のボツ、原稿へのダメ出し、打ち切り、他社への持ち込みetc……。布団はさまざまな挫折と障害に直面しながら、それでも小説を書き続ける。ときに読者に励まされ、ときに仲間に叱咤され、素直に、愚直に、丁寧に、ときにくじけて「先生」に優しく厳しく叱咤激励されながら――。売れないライトノベル作家と「先生」とが紡ぎ合う、己が望む「何か」にまだ辿り着かぬ人たちへのエール。優しく、そして暖かな執筆譚。
苦悩する打ち切りライトノベル作家と、文学に明るい人語を話す猫「先生」との日常生活!
バイトからの帰り道だというのに「布団」は……、(ああつらい! 書くのがつらい! 最早ー―最早小説家なんぞに――生まれはしませんよ……なんてね)。
小説を書くのが仕事だというのに、彼は書くことを厭がり、恐れていた。
彼がいま書いている小説は出版されるあてのないもので……、『ピコピコ文庫』の新人賞を獲って三年前にデビューした「布団」。
小説を完成させたとしても誰にも必要とされないし、誰にも読まれない。これ以上やっても意味がないかもしれない。
それでもやめるわけにいかないのは、「先生」がいるからである。作品を途中で放棄するなど「先生」の前では許されないし、一生軽蔑されてしまうだろう。
猫を「先生」と呼ぶのはおかしな話だが、人語を解する「先生」はプロになって四年目の「布団」よりもよほどライトノベル業界に明るかった。
年齢も約十二歳と、人間でいえば六十代半ばで言動にも貫禄がある。
「原稿を書け」
「うむ。熱の籠った文章を書けている」
「そんなことより、今日こそピコピコ文庫に連絡しろ」
「石川」先生の作品をこれからももっと読んでいこうと思えるライトノベル! 感動すること間違いなしですので、気になった方はぜひ読んで欲しい!
【管理人のオススメ度】
★★★★★★★★★★
以上、「先生とそのお布団」の紹介でした。
気になった方はぜひ、読んでみて下さいね。
「ここまで読んでくれた方、ありがとうございました<(_ _)>」