王道ファンタジーにして単なるファンタジーラノベではない『魔王2099』
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最終更新日:2021/01/31
おすすめライトノベル SF, ファンタジー, 富士見ファンタジア文庫, 2021年ラノベ
『魔王2099』というライトノベルをご存じでしょうか?
この作品は、『富士見ファンタジア文庫』で出版されているライトノベルで、初版発売日が2021年1月20日です。
今回は、『魔王2099』の感想を紹介していきます。
この機会にぜひ、この作品について知っていただければと思います。
『魔王2099』感想
画像は【富士見ファンタジア文庫公式twitter】より引用
ストーリーは王道であるものの、単なるファンタジーラノベではない。
「紫大悟」先生の『魔王2099』。
第33回ファンタジア大賞『大賞』に輝いたライトノベル。
ファンタジーにSFというジャンルを加えることで、未知のぶっ続け。それ故に興奮が止まらない作品でした。
見知らぬ用語が飛び交う新宿市で、戸惑いを隠しきれない魔王。管理人も驚きの連続で、「こんなファンタジーは斬新」って思いながら読んでいました。
序盤は魔王の困惑アリ、就職活動などコメディ要素アリですが、中盤から後半にかけての展開は大きく変わります。
特に戦闘シーンは読み所。
魔導技術の結晶ともいえる魔導兵器と相対する戦闘は、とにかく熱く盛り上がる。頂点を極めた魔王と勇者が圧倒的技術を前にして、苦戦を強いられながらも未来を切り拓くシーンには鳥肌が立ちますよ。
魔王と勇者故の最強。魔王に関しては、最初こそボロボロでしたが、最後には最強と謳わざるをえない順応と戦闘シーンを見せてくれます。やはり『魔王』であり、『勇者』であると納得せざるをえない結末で、納得の一言です。
久々に感じた、王道にして面白いという気持ち。ぜひ読んでみて下され!
イラストは、「クレタ」先生が担当しています。
表紙のイラストは最高すぎますね。ファンタジーに関しては、「クレタ」先生に描かせると「間違いなし!!」です。
世界観とも、それぞれのシーンのモノクロイラストともバッチリ合っていて、違和感なく楽しめましたよ!
あと、マキナが可愛い。。。
総合得点 | 28点 |
オススメ度 | ★★★★★★★★★★ |
ストーリー | ★★★★★★★★★☆ |
登場人物 | ★★★★★★★★★☆ |
#王道バトルファンタジー |
#魔王と勇者 |
#ファンタジー×SF |
『魔王2099』PV/ストーリー
大陸歴一五九九年、竜の月、十二日。『アルネス』に存在するとある一つの物語が終焉を迎えた。勇者はその手に持つ聖剣で、異形と化した魔王を討った瞬間だった。
「余は、何故負けた……何故、貴様は勝てたのだ……」
魔王は不死の魔族。心臓や頭が潰れようとも死ぬ事はない。だが、彼は今、最後の時を迎えようとしているのだ。
「さらばだ、我が最大の怨敵――勇者グラム」
「さらばだ、我が最悪の宿敵――魔王ベルトール」
そして、五百年の時が流れ、転生の魔法によって、再び魔王は復活する。
転生の魔法を完成させたのは、六魔候が一柱、マキナ=ソレージュ。ベルトールに忠誠を誓っており、ベルトールもまた絶大な信頼を置いている可憐な少女であった。
「さぁマキナ――魔王は今復活を遂げた。再び余と共に世界を支配しようぞ!」
「御言葉ですが、ベルトール様」「――我々の支配すべき世界はもう……滅びてしまいました」
今から約八十年前、理想融合(ファンタジオン)と呼ばれる未曾有の大災害によって、二つの惑星が融合した。それによってもたらされたのは、大規模な地殻変動と天体変動、そして気候変動であった。
理想融合によってもたらされた被害は甚大で、そこから引き起こされたのは二度の戦争。その戦争を経て現在へと至り、新しい世界が築かれている。
「――統合歴2099年」「これが、新しい世界の姿です」
『魔王2099』どんな展開のストーリー?
『魔王2099』はどんな展開なのか、ネタバレ無しでもう少し紹介していこうかと思います。
統合暦2099年――新宿市。究極の発展を遂げた未来都市に、伝説の魔王・ベルトールは再臨した。巨大都市国家の輝かしい繁栄と……その裏に隠された凄惨な“闇”。新たな世界を支配すべく、魔王は未来を躍動する!
目の前に広がる光景は、圧倒的なまでの光。光、光、光、光………。
街の中心部には高さ二百四十三メートルの巨大な柱、――地中に存在する霊脈(エーテライン)から霊素(エーテル)を汲み上げて魔力と電力に変換し、街に供給する――エーテルリアクターが聳え立っている。
まるで現実感のないその光景に、魔王はただただ圧倒されていた。
「なんなのだ、これはぁぁぁあぁぁぁああぁああッッッッ!?」
異様な世界を見て、魔王は思わず空に向かって驚愕した。ここは電子荒廃都市(サイバーパンクシティ)・新宿市。
加えて、今の世界では魔王の力は衰退していた。
信仰、即ち対象を想う力が強ければ強いほど魔王に与える影響は大きくなる。しかし、この五百年の間に、魔王の存在は忘れ去られ、魔王に対して関心を寄せる者はいなくなっていた。
それこそが魔王弱体化の原因。
世界に対する影響力も薄れ、ここは魔王のいる世界ではない。魔王ベルトールは、時代に置いていかれていた。
そのような世界で、魔王は再び支配すべく、悪逆非道の限りを尽くすことになる。
気になる方はチェック!
以上、『魔王2099』の紹介でした。
もう少し紹介したいのですが、ネタバレになってしまいますので、ぜひ読んで確かめて下され!
「ここまで読んでくれた方、ありがとうございました<(_ _)>」
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